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漆拾陸 選べ ページ26
高木「だからなんだ、同情して欲しいってか」
気がつくと高木は刀を奪い返しており、刀身を知念の首元に押さえつけていたのだ
中島「いつの間に…」
高木「例え他の皆が許しても俺は許さない。
唯一…俺を認めてくれた圭人を斬り殺したことだけは」
そう放つ高木の目からは涙が溢れていた
伊野尾「…君は、刀を抜いた時の高木だね」
高木「…あぁ、そうさ。
こんな俺を見ても圭人は拒絶なんてしなかった。
そんな…大切な友を」
高木は知念の刺青に刀を微かに入れ込む
赤い液体がわずかに流れ出て、畳を汚す
山田は気分が悪くなりながらも顔を背けずにその光景を見ていた
高木「選べ、知念。
このまま喉に刀を刺されるか、この刺青を刺すことで霊倭の知念侑李を殺すか」
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2022年6月1日 8時
