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肆拾参 それはそれは昔のことで ページ43
それはまだ伊野尾の父親、つまり前藩主が生きている時であった
山田「おはよう、大ちゃん」
山田は変わらず有岡のところに居候して住んでいたが高木はいなかった
まだ高木と山田が出会っていない時でもある
そしてこの過去の話には登場人物がもう一人いる
岡本「おはよう、やまちゃん」
岡本圭人である
彼は山田と有岡と共に住んでいないものの、有岡の甘味処で手伝いをしていたのだ
岡本「て言うかさ、やまちゃん斬れないのによく辻斬りなんてしてるよね」
山田「…いや、俺は斬ってない」
山田は刀を抜く
その刀身に赤黒い液体など一滴もついていなかった
有岡「それじゃ、一体誰が」
山田「…わからない。
探そうと思っているのだけど見つからない」
岡本「…あれ、もしかして」
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2022年5月7日 9時
