桜舞い散る中、ただ守り続けたいものがある (ページ14)

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拾肆　新たな刺客ページ14

その頃、霊倭では多くの者たちが話し合っていた

　

どれだけ丙星に刺客を送っても誰も生きて帰ってこない

そのせいで丙星の内部情報を探れない

色々なものが愚痴を言っていた
　

するとある男性が手を挙げて言った

それであるならばあの二人を送り込んだらどうだ

あの二人は丙星から見ると逃げた脱藩者

とはいえ、内情には詳しいはず

だが、そう簡単に受け入れると思うか

誰かが言う

受け入れさせる、脅すのだ

貴様らが丙星に行き、内情を探ってこなければ大切な家族を殺すとな

さすれば簡単に従うであろう

さすがは霊倭藩主様

そのお考え、貴方様にしか出来ませぬ

　

決まれば早速彼奴らに声をかけよう

丙星はすぐに我らの元となる

場所は変わって霊倭内

二人の侍が月を見上げていた

そこに霊倭の城から来た忍びが今先程話し合われた内容と伝えた

一人は困惑するももう一人が宥め、受け入れる

その時、満月であった月に雲がかかりその日はもう月は見れなくなっていた