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拾参 ぶつかり合い ページ13
山田の逆刃刀と中島の苦内がぶつかり合う
中島「その斬れない刃で…伊野尾様の護衛をしようなど不可能なことなのです」
山田「そんなのあなたに分かるはずがない」
両者ともに引かぬ戦い
中島「…言ったでしょう、元忍び、だと」
山田「…だから」
山田はそこまで言うとその場を見ずに太もも辺りに逆刃刀を下げた
弾かれる音と共に手裏剣が近くに落ちる
山田「危ねぇな…」
中島「…流石の動体視力。
ところで聞きたいことがあります」
山田「聞きたいこと…」
中島「私は…霊倭の衣を羽織っているのでしょうか」
その言葉に山田は止まった
そして逆刃刀を鞘にしまった
山田「それくらい…自分で分かるだろ」
中島「分からないから聞いているのです」
山田「…端は血まみれ。
でも…それ以外は透明」
中島「透明…とは」
山田「丙星の人の衣だよ」
中島は目を見開いた
中島「…生まれは霊倭でも」
山田「心はもう丙星の人間なんだよ」
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2022年5月7日 9時
