桜舞い散る中、ただ守り続けたいものがある (ページ2)

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弐　金平糖ページ2

高木「おはよう…」

有岡「おはよう、ほら朝ごはん食べて」

二階から高木雄也が寝ぼけ眼で降りてきたのを有岡大貴が確認し、朝ごはんを食べるように促す

高木「あれ…山田は」

有岡「河原で鍛錬してると思うよ。

いつも高木に任せて悪いって言ってるし」

高木は朝ごはんを食べたあと、有岡に一言言って河原に向かった

高木「いた、山田」

高木の声に山田涼介は気がつく

山田「おはよう、お疲れ様」

高木「僕にお礼は言わないでよ。

僕は…何も覚えてないんだからさ」

山田「そろそろ時間かな」

高木「多分。

有岡くんも準備開始してたし」

山田「それじゃ、戻るよ」

山田は刀を鞘にしまい、高木と共に有岡の元へ戻って行った

有岡「おかえり、手伝って」

山田「はいはい」

高木「…その手に持ってるのって」

高木は有岡が持っている紙に気がつく

有岡「あぁ、これ。

昨日のことを伝えてんだよ」

有岡は高木と山田に見せる

山田「『霊倭の刺客残虐な姿で見つかる』…か」

高木「僕、思うんだけど藩主様が出てこない限り、今の状況が続くと思うんだ」

高木は品物の金平糖を取って食べた

有岡「高木、それ品物」

山田「仕方ないだろ、藩主様が存在してるかも分からないんだから」