思い出した！ ページ34
You-side
驚いた・・
本当に驚いた・・
こんな偶然ってあるの？
あの、お店に置いてきぼりにあったお客様が・・キムさんだったなんて。
東京でたまたま送ることになって。
遠く離れた韓国で、偶然再会するなんて。
──キムさん、なんで今まで言ってくれなかったんだろう？
「キムさん、覚えてたんですか？」
YS「もちろん、あの時の事は覚えてたんだが・・その店員が・・最初はAだってわかんなくて・・この前Aの部屋で写真を見て、名刺もらったから思い出したんだ」
「あの時に言ってくれたら良かったのに・・」
YS「なんか・・恥ずかしくてな。なんて切り出したらいいか、言葉も見つからなくて」
・・そうか。
キムさんも最初から思い出してたわけじゃなかったのね。
YS「その・・黙っててすまん。今更だけど、その節は世話になった」
「そんな・・謝らないでください！私だって、今やっと思い出したんですから。それにこの前お世話になったのは私の方だし。あの時のサングラスも大事に持ってきたんですよ。こんな偶然、すごくうれしいです！」
私がそう言うと、それまで困ったような顔をしていたキムさんが、やっと微笑んでくれた。
RW「ねえ・・さっきから話に入れなくて困ってるんだけど？っていうか、ヒョンAちゃんの部屋に行ったの？」
YS「この前、大きな買い物してたから運んでやっただけだぞ」
RW「ふ〜ん・・ねぇ、それって日曜日？」
「そうですけど・・」
RW「なるほどね〜・・」
なんか、ﾘｮｳｸさん、言い方に棘があるんですけど・・気のせいですか？
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作者名：紫桜雲
| 作成日時：2016年1月22日 20時
