250.足音跫然 ページ5
プルプルプルプル
部屋に戻れば、ちょうど電伝虫が鳴っていた。
ん？
誰だ？
「はい。もしもし⋯⋯」
『Aか？』
「はい、Aです。センゴクさん、お久しぶりです」
電話の主は海軍の元帥「センゴク」さんだった。
センゴクさんからの話によれば、1ヶ月後に七武海の会議を行う予定らしく、海軍の方に戻ってくるようにとの伝達だった。
軍艦で迎えに来てくれるとの事だったが、それは流石にまずいので自分で行くと伝え電伝虫を切る。
「そうか⋯⋯1ヶ月後かぁ〜」
１週間前には本部に着くようにと考えているから、ここに居られるのも後３週間か。
よしっ！
残り３週間、楽しもう！
私がそう思い、気合いを入れていると、部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。
「A？ いるか？」
「はぁ〜い、今開けまーす」
ドアを開けると、そこに立っていたのは3番隊隊長のジョズさんだった。
珍しい⋯⋯。
ジョズさんが、私の部屋を訪ねてくるなんて。
「どうかされましたか？」
「今、暇か？ ちょっと客人が来ててなぁ！ お前に紹介したいんだが⋯⋯いいか？」
客人？
この船にくるってことは、海賊さんだろうか？
「はい。是非、お願いします」
私を紹介してくれるなんて、なんだかこの船の皆んなに認められたようで嬉しいなぁ。
そんな思いが、素直に微笑むという表情になって表れでた。
ジョズさんと一緒に甲板に上がれば、白ひげさんや隊長たちと楽しそうに話している1人の人物が目に入った。
あれ？
あれはーー
甲板に出てきた私たちに気がついた白ひげさんが、「こっちに来い」とばかりに手招きをしたのでそちらに向かえば、話の中心となっている人物に紹介してくれた。
「あいつが、さっき話してた訳ありの客人だ。このおれが仲間に誘ってるのに、一向に首を縦に振りやしねぇ〜！ グラララ〜」
「ほぅ。オヤジさんに気に入られるなんて、どんな人物か気になるところ⋯⋯って、Aくんじゃないか！？」
白ひげさんの目線を追いかけるように振り向いた客人は私を見つけた瞬間、驚きの表情と声を見せた。
それもそのはず。
客人と呼ばれていた彼は「七武海のジンベエ」さんだったのだから。
「お久しぶりです、ジンベエさん」
私は彼を見てニッコリと微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏(Kanade)(プロフ) - 天然水さん» ん？？ エースは白ひげですが、6章の時点ではエースはまだ、白ひげに入っていない時期設定にしてますよ^ ^8章くらいでようやくエースは、白ひげに加入してますので、そこら辺まで読み進めていただけると嬉しいです(*^^*) (2022年7月27日 20時) (
レス) id: 04bd4eadaf (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - エースは白ひげ海賊団ですよ (2022年7月27日 19時) (レス) @page15 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 本当にすいません、ありがとうございます！ (2019年1月4日 23時) (レス) id: 2200da3900 (このIDを非表示/違反報告)
Kanade(プロフ) - なこさん» いえいえ、こちらこそ配慮が足りずにすみません。7章フラグを外しまして、R話は引っ越ししましたので、見られるようになっていると思います。もし、見ていて何かありましたら、いつでもご指摘くださいね(^^) (2019年1月4日 3時) (レス) id: 30b1d9cda3 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - Kanadeさん» そんなご丁寧にすいません…その優しさが嬉しいです！本当にすいません (2019年1月3日 21時) (レス) id: 2200da3900 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏 | 作成日時：2018年4月21日 22時
