261.妙なる調和 (プッチーニ) ページ17
私が海軍本部に帰ってきてから、あっと言う間に１週間が経ち、本日は七武海の会議の日だ。
この１週間は怒濤のように過ぎていった。
まず、帰ってきた初日から色々とお説教をいただいてしまったのだが⋯⋯
そこら辺は割愛させていただこう。
そして
「また、こんなに書類ためてる」
私の時間の大半は
彼の仕事を手伝うことについやされた。
それでも、私が初めてここに来た時よりははるかにマシな状態だと言えよう。
たまっていた書類も一応きちんと仕分けはされていて、急ぐものはほとんどなかったのだから。
ここ数日の忙しさを思い出しながら、「ふっ」と笑ってしまった。
あ〜、帰ってきたんだなぁ。
あまりの忙しさにため息がこぼれがちではあるが、何故だがそれすらも嬉しいのは、懐かしさを感じているからのだろう。
もしかしたら、クザンさんは私のそんな思いを見越して書類を残していたのかもしれない。
「だらけきった正義」を掲げて、本当にグウタラしてる事も多いが、彼は実は結構な切れ者なのだから。
さすがにそれは
「考えすぎかな？」
「何が、考えすぎなんだね？」
角から急に出てきた男性にそう聞かれた。
その男性に会う事は本当に珍しく、私も今までに数回しか話しをしたことがない人物だった。
「ヴェルゴさん？！」
「久しぶりだねAくん」
「お久しぶりです。どうしたんですか？ ヴェルゴさんがこんな所にいるなんて。G5の方で何かあったんですか？」
彼がここにいるなんて、一体全体どうしたことか？ 疑問だらけだ。
そんな私を見ていたヴェルゴさんが
『クスリ』
と、笑っている。
⋯⋯何か笑われるような要素はあっただろうか？
「これは失敬。君が、あまりにも驚いているからつい笑ってしまった」
「そうでしたか」
つまりは、やっぱり私の様子が可笑しかったというわけらしい。
自覚があったぶん苦笑いしかでてこない。
「ここに来たのは、七武海の会議の護衛としてだ。本部にいる中将たちの都合が悪いものが多くて、急遽私が来る事になったのだよ」
「そうでしたかぁ〜」
あっ⋯⋯、
さっきとまるっきり同じ返しをしてしまう。
そして、また笑われてしまうのだった。
「それでは、私は会議の準備をしてきますので1度失礼しますね。ヴェルゴさん！ 今日はよろしくお願いします」
頭を下げてニッコリと微笑めば、ヴェルゴさんも手をひらりとあげて返事をしてくれた。
彼は今日も紳士だ。
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奏(Kanade)(プロフ) - 天然水さん» ん？？ エースは白ひげですが、6章の時点ではエースはまだ、白ひげに入っていない時期設定にしてますよ^ ^8章くらいでようやくエースは、白ひげに加入してますので、そこら辺まで読み進めていただけると嬉しいです(*^^*) (2022年7月27日 20時) (
レス) id: 04bd4eadaf (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - エースは白ひげ海賊団ですよ (2022年7月27日 19時) (レス) @page15 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 本当にすいません、ありがとうございます！ (2019年1月4日 23時) (レス) id: 2200da3900 (このIDを非表示/違反報告)
Kanade(プロフ) - なこさん» いえいえ、こちらこそ配慮が足りずにすみません。7章フラグを外しまして、R話は引っ越ししましたので、見られるようになっていると思います。もし、見ていて何かありましたら、いつでもご指摘くださいね(^^) (2019年1月4日 3時) (レス) id: 30b1d9cda3 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - Kanadeさん» そんなご丁寧にすいません…その優しさが嬉しいです！本当にすいません (2019年1月3日 21時) (レス) id: 2200da3900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年4月21日 22時
