259.揚眉吐気〜2〜 ページ14
えっ？
どういう事？
怒声を浴びせられる覚悟をしていたのに、聞こえてきたのは大歓声。
驚きのあまり顔をあげればーー
サッチさんやラクヨウさんに突進するかの如く、駆け寄られた。
「お前っ！ そういう事はもっと早く言えよ〜！！」
肩に腕を回され、頭を拳でグリグリされる。
「痛い！ いたいですよー。ラクヨウさん！！」
「A〜！ おれがいったいどんな思いだったか、分かるかっ？ お前〜！！おれは、自分が正常だって分かって良かったゼェ〜」
サッチさんはサッチさんで、目の前で半泣きだし。
他の人たちも、どんどん集まってきて何か言っている⋯⋯。
この状況はなんなんだ？
まったく説明はできないが、1つ分かるのは彼らに拒絶はされなかった。というこどだ。
本当にーー
この船は予想外のことがよく起きる。
それにしても、嘘をついていた私を怒るでもなく、こんなに喜んで歓迎してくれるなんてーー
ーーお人好しすぎるよ。
拒絶を受けなかった安堵感と喜びで、つい笑顔になる。
そんな私たちの様子を、なんとも言い表しずらい表情で見ているドフラミンゴさんと目が合う。
「A⋯⋯！」
彼は巻き込まれたくないとばかりに、先ほど上方へと避難していくのが見えたのだが、そんな彼から声をかけられた。
そうだね。
さすがにそろそろ出ないと、本部に着くのが遅くなる。
私は、ドフラミンゴさんに向かってコクンと頷いた。
ーーさてとっ
予定とは少しばかり違ってしまったけれど⋯⋯
これで本当にお別れだ。
私は微笑み再度白ひげ海賊団の人たちに別れを告げることにした。
先ほどの騒ぎを起こした身としては、少し早急な気もするが、時間も推しているのは事実だ。
まぁ、一生の別れという訳でもないしね。
「皆さん！ 今日までありがとうございました。私、少しの間だけどこの船に乗れて楽しかった！ それじゃあ、また⋯⋯ね」
最後に白ひげさんの方を見て、私はドフラミンゴさんと共に再び海へと出た。
最後に告げた言葉は、ほんのり私の胸を温かくした。
「行ってきます
お父さんーー」
※※
Aの後ろ姿を見送りながら、白ひげは嬉しそうに笑っていた。
「お父さんかぁ⋯⋯くすぐったいじゃねぇーか！ グララララ」
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奏(Kanade)(プロフ) - 天然水さん» ん？？ エースは白ひげですが、6章の時点ではエースはまだ、白ひげに入っていない時期設定にしてますよ^ ^8章くらいでようやくエースは、白ひげに加入してますので、そこら辺まで読み進めていただけると嬉しいです(*^^*) (2022年7月27日 20時) (
レス) id: 04bd4eadaf (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - エースは白ひげ海賊団ですよ (2022年7月27日 19時) (レス) @page15 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 本当にすいません、ありがとうございます！ (2019年1月4日 23時) (レス) id: 2200da3900 (このIDを非表示/違反報告)
Kanade(プロフ) - なこさん» いえいえ、こちらこそ配慮が足りずにすみません。7章フラグを外しまして、R話は引っ越ししましたので、見られるようになっていると思います。もし、見ていて何かありましたら、いつでもご指摘くださいね(^^) (2019年1月4日 3時) (レス) id: 30b1d9cda3 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - Kanadeさん» そんなご丁寧にすいません…その優しさが嬉しいです！本当にすいません (2019年1月3日 21時) (レス) id: 2200da3900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年4月21日 22時
