9.起承〜3〜 ページ9
照れている神様を見て、笑ってしまった。
これは、神様に少し失礼だったかな？
自分の態度を反省しつつ、
「では、それだけの能力があれば、生きてはいけそうですね。ある程度の強さでいいです。どうせなら、自分で努力して強くなりたいですから。悪魔の実の能力もいりませんよ」
「え〜‼ つまんないよー。誰よりも強くしようと思ってたのにー‼」
ーーそんな事、思っていたのか⁉
良かった……未然に人類最強になるのは防げたようだ。
「努力を無くした人間の末路はいつも決まって破滅へと進んでいくんですよ。私、新しい世界に行けるなら自分の力で頑張ってみたいんです」
自分の思いを伝える為に神様を見ながら、そうは言ってみたものの……。
「まぁ、神様に初めから能力強化してもらっているので自分の力だけ。ではないんですけどね」
改めて考えてみれば、初めからかなり高待遇な能力をもらっておいて偉そうに言うことではないな！そう思い、気まずさからクスリと笑いをもらす。、
「そんな風に考えるのもAらしいね。よし、分かった。じゃあ、Aの努力によってのみ、戦闘力は上がるようにしておくね。ただし！ 素質と身体能力は完璧にさせてもらう。それと、悪魔の実の能力は絶対‼ これだけは譲れません」
ため息をつきながら、ビシッと指を立てて宣言されてしまった。
そこまで言われたなら仕方がない。
せっかくなので、そのチートと言われる能力もつけていただきましょう。
話が進む中、1つだけどうしても叶えたい補正があるのを思い出した。
私にとって最重要事項だと言ってもいいだろう。
「あの〜」と、相手の反応を見ながら恐る恐る話し出す。
「さっきはあんな事言っておいて申し訳ないんですが、1つだけお願いが……」
私が言いづらそうにしていると、途端に顔を輝かせる神様。
「何？ なに⁉ なんでも言って‼」
何故、そんなに補正をつけたがるんだろう？
神様の勢いに若干の引きを感じてしまったのは、言わないでおこう。
「今、ひいてるでしょ〜」
ジト目で神様に言われた。
何故、バレた！
顔にでも出てたのだろうか……？
「そんな事、ありませんよ」と苦笑い付きでごまかしておいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏(Kanade)(プロフ) - 詩織さん» ディーオのことまでそんな風に言っていただけるなんて！！詩織さんが尊いww (2021年12月30日 23時) (
レス) id: 2a68d08880 (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - ディーオ尊いな…………. (2021年12月2日 14時) (レス) @page12 id: 2cd8c67a18 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - MAREさん» コメント、気がつかなくてすみません。ディーオは分かるのですが...吸血鬼ってなんでしょう？すみません、無知で。ちなみに前文にも書いてますが、12話まではキャラ誰も出てこないですwwすっとばして13話以降からお読みくださいねー(^^) (2021年7月20日 1時) (レス) id: 2a68d08880 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - やばいディーオとか吸血鬼しか出てこないw (2021年5月25日 23時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - jaさん» そうなんですよー。でも、きっと言い方やニュアンスによって言葉は変わりそうですが、単語のみの意味だとそうなります^ ^勉強になるだなんて、恐れ多い！！笑 (2020年3月22日 13時) (レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏 | 作成日時：2017年12月10日 12時
