5.夜明け ページ5
私の小さな呟きに答えるかのように、今確かに声がした。
空耳だろうか？
声の主を探すようにキョロキョロと周りを見回したが、人影はない。
そもそも、ここは私の部屋だ。
誰かいることなどありえない！声が聞こえるなど、それはそれでかなり恐ろしいものがある。
私がそう思って小さく身震いしていると
「ここだよ。ここ」
後ろからトントンと肩を叩かれた。
まさかの出来事に驚き、急いで後ろを振り返る。
そこには、確かに人が立っていた。
ーーいつの間に、この部屋に⁉
こう見えても私は武術の嗜みもあり得意としている。それに、兄とのこともあってか人の気配に敏感なほうだ。
それなのに、声をかけられるまで全く気がつくことができなかった！
「あなた、誰ですか？ どうやってここに入ったんですか？」
はじめは真後ろ、今は真正面にいる男を睨みつけながら聞いた。
まずは、この不法侵入者をどうするか！ 一体何者なのか？ それを探らなくては……
「僕？ 僕は物語の紡ぎ手。まぁ、簡単にいうと神様みたいなものかな」
…………。
頭は大丈夫なのだろうか？
私の怪訝そうな顔を見て、自称神様が「今、頭おかしい。と思ったでしょう」と、ニコニコ笑顔を向けてくる。
「ええ。まぁ、頭、大丈夫かなとは思いました」
「……否定しないんだね」
自称神様は少し苦笑いを見せる。
「比較的、正直な方なんで」
「うそうそ。君は自分を騙すのが上手なはずだよ。お兄さんとの関係だってそうじゃない」
ーー何、この人⁉
尚もニコニコとうんさくさい笑顔を向ける自称神様の姿に、何もかも見透かされてるようで、若干の苛立ちを感じる。
「まぁ、そこら辺のことはいいや。今日は君をある所に連れていく為に、ここにきたんだ」
「ある所？」
ただの怪しいだけの男ではなさそうだ。
とりあえず、話しを聞いたフリをしつつ、私は再びこの男の事を探る事にした。
それなのに、次の瞬間
この男の口から出た言葉に、私は再び頭を痛めることとなる。
疑問を投げかけた私に対し、目の前の男性はこう言ったのだ。
「そう！ ONE PIECEの世界に‼」
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奏(Kanade)(プロフ) - 詩織さん» ディーオのことまでそんな風に言っていただけるなんて！！詩織さんが尊いww (2021年12月30日 23時) (
レス) id: 2a68d08880 (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - ディーオ尊いな…………. (2021年12月2日 14時) (レス) @page12 id: 2cd8c67a18 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - MAREさん» コメント、気がつかなくてすみません。ディーオは分かるのですが...吸血鬼ってなんでしょう？すみません、無知で。ちなみに前文にも書いてますが、12話まではキャラ誰も出てこないですwwすっとばして13話以降からお読みくださいねー(^^) (2021年7月20日 1時) (レス) id: 2a68d08880 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - やばいディーオとか吸血鬼しか出てこないw (2021年5月25日 23時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - jaさん» そうなんですよー。でも、きっと言い方やニュアンスによって言葉は変わりそうですが、単語のみの意味だとそうなります^ ^勉強になるだなんて、恐れ多い！！笑 (2020年3月22日 13時) (レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2017年12月10日 12時
