20.遠慮〜3〜 ページ20
「それでどうするんじゃ？」
私の向かい側に立っているカクさんから、急に質問が降ってきた。
ん？ どうするって……何がだろう？
ダメだ！ 変な思考回路を発生させていたせいで、カクさんの質問の意味が全然理解できない！！
「えーと……何がでしょう？」
「風呂じゃ」
「えっ⁉ お風呂まで貸していただけるんですか？」
「それくらい、当たり前じゃろ」
ニッコリと笑いながらそう言ってくれるカクさんは、今の私にはまるで神様のように見えてくる。
「貸していただけると、助かります。ありがとうございます」
「なんもじゃ。せっかくだから一緒にはいるか？？」
ーーはい？
今……なんて言いました？
確認するように、カクさんの顔を見てみれば、ニヤついたような、したり顔をしている。
これは……
完全にからかわれているようだ。
「一緒には入りません！」
馬鹿にして！ とばかりに
強めの口調でそう返す。
「そうか。それは残念じゃ。なら、先に入ってくるといいぞ」
な〜んて、私の態度など微塵も気にせず、余裕の表情でお風呂場まで案内された。
なぜ、あんなに余裕なんだろう。
私がお子様なだけだろうか……。
「はぁー」と、軽いため息をつきお風呂に入る為の準備を始めた所で、ある事に気がついた。
腰の所に自分の物ではない、小さなカバンが着いていた。
あれ？
なんだろう⁇
こんなの、いつからあったのだろう？
そういえば、服装だって、ディーオと会って話していた時とは違う。
ディーオと話していた時は、それこそショートパンツだったが、もっとラフな物だったし、上はTシャツという完全に寝巻きスタイルだったはずなのに。
「いつのまにか、可愛い服装になってるし……」
きっとディーオの計らいなのだろう。
神様の世界を垣間見た後なので、あまり驚く事もなく、カバンの中を確認してみた。
そこには……
先ほどまで無い。と思っていたお金がある‼
しかも、けっこうたくさん。
「これって、カクさんに迷惑かけなくても、大丈夫だったんじゃ……」
なんで、もっと早く気がつかないかなぁー。と、自分の間抜けさに脱力してしまった。
この際、このお金は緊急時に使うようにするとして、見なかった事にしよう。うん、そうしよう！
気を取り直して、再度カバンの中を確認すると中から小さなカプセルがでてきた。
そして、もう1つ。神様が書いたであろう手紙が入っていた。
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奏(Kanade)(プロフ) - 詩織さん» ディーオのことまでそんな風に言っていただけるなんて！！詩織さんが尊いww (2021年12月30日 23時) (
レス) id: 2a68d08880 (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - ディーオ尊いな…………. (2021年12月2日 14時) (レス) @page12 id: 2cd8c67a18 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - MAREさん» コメント、気がつかなくてすみません。ディーオは分かるのですが...吸血鬼ってなんでしょう？すみません、無知で。ちなみに前文にも書いてますが、12話まではキャラ誰も出てこないですwwすっとばして13話以降からお読みくださいねー(^^) (2021年7月20日 1時) (レス) id: 2a68d08880 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - やばいディーオとか吸血鬼しか出てこないw (2021年5月25日 23時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - jaさん» そうなんですよー。でも、きっと言い方やニュアンスによって言葉は変わりそうですが、単語のみの意味だとそうなります^ ^勉強になるだなんて、恐れ多い！！笑 (2020年3月22日 13時) (レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2017年12月10日 12時
