誠実に、女の子を辞めたいです (ページ10)

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二口堅治【同級生彼氏】ページ10

天気良好！！

梅雨明けの久しぶりの晴れにテンションが上がる

そんな日に限ってあれが被るなんて...

気づくまでは気分も良かったのにこんな日に限って...

恨む！

二「なぁ、A今日もしかしてだけどアレ？」

『Σ( ˙꒳˙ ;) ナ、なんで？』

二「いやー、何となく？」

賢治って鋭いな

『まぁ当たりだけど』

二「やっぱりか。じゃあ今日は家で大人しくするか」

『え！？』

二「うぉ！？どうした？」

せっかく晴れたのに家にいるなんて...

『( ｰ̀ н ｰ́ )』

二「そんな顔すんなって」

私の頭を撫でてニカッと笑う賢治

カッコイイかよ

『仕方ないからカッコイイ賢治の顔にめんして許す』

二「(//￣ ^ ￣//// ๑))ﾌﾟｲうっせぇ...」

『あ、照れてる？』

あ目を隠しやがった！

『顔見せてよ～！！』

ｷﾞｭｳｯ

今日は甘えたなんだな

私も賢治の背中に手を回し、抱きしめ返す

でもやっぱり出かけられないのは残念だ

私が男の子だったら、こんなふうになることも無くて

賢治と本気でバレーもできたのに

...男子って羨ましい

女子とは出来ないことが沢山できる

身長も高くて、細くて、なんにでも熱くなれて

こんなことなら男の子に生まれたかった

二「あ"？」

頭の声から突然、ドスの効いた低い声が降ってきた

ゆっくり顔を上げると、不機嫌丸出しの顔をした賢治

何に怒ってんだろ

(*'へ'*) ﾝｰ？

考えても全く見当がつかない

『どうしたの賢治？』

二「お前が男に生まれたかったとか言うからだろ！」

？？？

あぁ！！口に出てたのか

でも怒る要素あったかなぁ？

二「お前が男だったら、俺お前のことす、好きになってたかわかんねぇし...

あ"ぁ！！もう！！とにかくお前が女でよかったと俺は思ってる！！」

そう言い終わったあと真っ赤になって、

顔を首に埋めてきた

『自分で言っといて照れないでよ(*´꒳`*)』

やっぱり私も女の子の方がいいや！！

じゃないとこんなふうに賢治に触れることができなかったかもしれないしね！！

アレのせいで最悪だったはずの気分はいつの間にか消えていて、

幸せな気持ちでいっぱいだった

＿後日談＿

あれから賢治は何もなくってもずーっとくっついてくるようになった

四六時中一緒じゃないかと言うほど

そして今まで以上に過保護になったような...