誠実に、女の子を辞めたいです (ページ11)

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及川徹【幼馴染彼氏】ページ11

及「Aちゃーん！」

『....』

及「起きて！！Aちゃん！」

『あとごふん...』

せっかく及川さんが作ったご飯が冷めちゃうよ！

なんてベッドの横でぷんぷんしてる徹は全くと言っていいほどに怖くない

及「Aちゃん！はやくー！！！」

『わかった...今起きる』

じゃあすぐ来てね、と言って部屋を出ていく徹

その姿が見えなくなったあと

体を起こしベッドから降りようとすると、

あそこがﾍﾞﾁｮｯとした感覚におおわれた

！？

ベッドから飛び降り、布団を確認する

すると私の寝ていた場所なとは真っ赤に染っていた

『やっちゃった...』

あ〜下半身が気持ち悪い

着替えたい！！

でもこの布団をこのままにするわけにもいかないし、

徹が居ないのは不幸中の幸い

こんなの見られたらなんと思われるか

考えただけでも恐ろしい

『はぁ』

溜息をつきながらもシーツや、布団カバーを外していく

そして新しいものをつけ、着替えなどを手に取り脱衣場へ向かう

シーツのついでに洗濯物も洗おうと洗濯機をまわす

それからトイレに行ったりと自分のことをした

及「Aちゃ〜ん？」

さすがに遅いと思ったのだろうリビングの方から徹が私を読んでいるのが聞こえる

『はーい！！今行く！！』

片付けなどをしっかりと終わらせ、徹の元へ急ぐ

及「遅かったね」

『ごめん、ちょっとね』

及「呼んでくれれば俺がしたのに！！」

察しのいい彼はとても嬉しい言葉をかけてくれる

まぁ嬉しいんだけど、見せたくないンですよ

『ありがとね、徹』

及「もう！じゃあ今日はちゃんと安静にしておくこと！！」

『はーい、徹ママ！』

及「俺が見てないとAはすぐ無理するから心配だよ...」

『う"ぅ...徹愛してる！！！』

ギュッ

及「うわっ/////」

徹のデレが見られるなんてレアだ

この日になる度、いつも

"女の子を辞めたい"

"男の子になりたかった"

って思う

だけどそんな時、徹が隣で心配してくれる

私のことを思ってくれる

理解してくれる

笑顔にしてくれる

そんなのは男の子じゃできたかったことだと思う

私が男だったら徹に出会っていなかったかもしれない

何か一つでも過去が違えば今こんなことはなかったかもしれない

あ"ぁ〜！！！！！

やっぱり女の子でよかった！！

私で良かった！！

"今"はここにしかない大切な時間なんだと思い知った

及「俺も愛してる！！」