Kizuna 11章〜今日も愛されながら航海します〜

100.あゝ、アラバスタ！ (追随の疑問 6) ページ5

エースの口から出た『ユバ』という聞き覚えのある場所にナミが反応を示し、ビビになにかを見せるよう促す。そしてビビが取り出したのは1枚の紙だった。


「これが、ざっと描いたこの辺の地形よ。目的地はここ！『ユバ』という町。サンドラ河を抜けてこの町を目指すわ‼」

「なるほど〜、次の目的地はユバか」

「うん。ユバには反乱軍のリーダーがいるってビビがさっき言ってたの。反乱軍と会う。今回はそれが目的！」

ビビが指を動かして向かう先の説明をしているのを見ながら、私はエースの言葉に力強く頷く。


「しばらくは一緒に旅ができそうね」
「お兄さんなら大歓迎だ」

「うはっはっはっ！ 楽しく行こうぜ、エース」

ルフィの暢気な笑い声に、私たちは持っていたグラスを重ね合わせる。


どんな時でも楽しく過ごす事を忘れないのが、この海賊団の良いところ。

自分のグラスに口をつけ、乾杯の余韻に浸りながら、私はクスリと小さく笑っていた。



※※

「でも、良かったわね〜A。エースと一緒にもう少し居られそうで」

「うん！ すぐにお別れかな。って思ってたから嬉しい」

「……あんたに言った私が馬鹿だったわ」

「なにが？」

「ナミ……Aには、その手の流れの話しはきかないぜ」

「エース、あの子……昔からあんな感じなの？」

「あぁ。そういうところも変わっちゃいないみたいだな」


エースが目を細めてとても優しく笑う姿を見て、ナミは「これは、強敵ね」と自分の船の男達の姿を見るのだった。









☆☆
コミック版の方に入っての連載！ 記念すべき100話目です！ いや、100話も使ってまだアラバスタ編かい！とか思った方、本当にすみません。作者、どうしても無駄に遠回りして書きたくなる人なんです。

そんな今回ですが、やはり大量に字数が余ったので作者の独り言。

ONE PIECEとは関係ないんですが、もう少しで作者が書いているコナンの方の長編が終わるんですね。

そこで、やめておけばいいのに、また始めたくなる長編。今はシャンクスの長編を書こうかと考えてます。

それか、よろず短編集の方にワンピキャラの短編を書いていくか。
今のところは、サボ、クザン、マルコ、キッドの短編を書きたいんです。

いや、そんなことより他のものの更新スピードを上げる方が観察的か。

なーんて、本気で悩んだりしてます。

とりあえず、こちらの更新は頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします^ ^

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