127. あゝ、アラバスタ！ (高みへの切符 2) ページ32
エースとルフィの様子にクスクスと笑っていれば、エースと目が合う。
そして微笑みを作るエース。
そんな彼が別れ際に残した言葉。
「……次に会う時は海賊の高みだ」
「おう！」
「来いよ！ 高みへ‼」
彼の表情があまりにも真剣そのものだったこともあり、この先もずっとその言葉が私の中に残ることになる。
この時は、まだそんな事思ってもみなかったけどね。
ーー高みか……
それはいったいどんなものなんだろう？
私もいつか、そこに行けるだろうか？
遠くで私たちを呼ぶ声が聞こえる。
スコーピオンとその子どもたちが手を振っているのが見えた。
「A……」
私も手を振り返そうとすると、不意にエースに名前を呼ばれる。
「ん？」
首を傾げれば、エースに腕を取られ、近く顔。
「……んっ⁉」
そして重ねられたお互いの唇。
「え……あ、あ……」
すぐに離れたその重なり。
動揺しすぎてる私を見て、エースは満足そうに口の端をペロリと舐めた後笑っていた。
「これで、今度は忘れねェだろ！」
「こんなことしなくたって、もう二度と忘れないよ！」
「ははっ、そうか。
A……おれの言ったこと忘れるな！
どうしようもない時は、ルフィを仲間を頼れ‼」
ーーお前は、良い仲間を持ったな
私のことを思ってくれるエースのやわらかく温かなその言葉に、目を細め微笑みを彼へと向ける。
ーーありがとう。最高の仲間たちだよ
私の言葉にエースも微笑を口角に浮かべ、そっと頭を撫でてくれた。
「またな」
彼の優しいその声と温もりが、いつまでも私を包み込んでくれていた。
ーーまたね、エース！
※※
「あれ？ エースは？」
「ルフィ、もう行っちゃったみたい」
「そっか！ まあ、また会えるさ」
「そうだね‼」
「だな！ ……ん？ A、オメェなんか顔赤くないか？」
「え⁉ ううん。そんな事ないよ。あっ、夕陽のせいじゃない？」
「ん〜〜？ そっか、そうかもな。よし、ユパへ行こうぜ！」
「ユバね、ルフィ……」
Aはまだ知らない。
「おい、A……話しはあとでゆっくり聞かせてもらうかなっ」
「……へっ？ ゾロ⁇」
この後、ゾロやサンジ、ナミによって恐怖の取り調べが待っている事を……。
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奏(Kanade)(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！よろしくお願いします^ ^ (2021年5月2日 18時) (
レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 返信ありがとうございます！また更新してくださって嬉しいです！これからも応援しております。 (2021年5月1日 18時) (レス) id: 7e246103d6 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - アリスさん» 初めまして！コメントの返信が遅くなってすみません。連載この連休で少し進める予定です。アリスさんにこの連載を好きと言っていただけて、すごく嬉しいです！頑張る気力が湧いてきました笑(^^) (2021年4月29日 14時) (レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 奏さん初めまして！いつもこの作品を楽しく拝見させていただいております。この作品はもう更新しないのでしょうか？私はこの作品が凄い好きなので、良ければまた更新再開して欲しいです！ご検討よろしくお願い致します。 (2021年4月6日 18時) (レス) id: d582cbc40a (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑炭酸(プロフ) - 夢主愛され最高ですよね！！ お悩み中なのですね！救済していただけると私はすごく嬉しいですが死んだとしても奏様のこの作品大好きです！これからも応援してます！ (2021年1月16日 18時) (レス) id: 72cb3f7599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年9月25日 19時
