126. あゝ、アラバスタ！ (高みへの切符) ページ31
砂漠の朝は意外にも薄暗い。
まだ完全に陽が昇っていないのだろう。
自分が目覚めた場所がエースの腕の中だったことに物凄く驚いたと同時に、昨日の自分の姿を思い出し恥ずかしさのあまり顔を赤くしてしまった。
ちょうどそんな時に目覚めたエースと目が合い、私1人あたふたと酷く動揺してしていれば、当然エースに笑われる事になる。
そこから2人で砂漠を歩き続け、不思議な生き物達に遭遇する度にエースが丸こげにしていくというお決まりのパターンをこなし、ようやくルフィ達との再会をはたしたのだった。
再会するまでの間にも色々あったが……ルフィ達と合流してからも「スコーピオン」と名乗る人物と一悶着あったりと、なかなかにハードだ。
結局のところ、ユバで黒ひげを見た。という噂はスコーピオンが流したものだったことも発覚。
つまり……
エースとの旅もここまで。と、いうことだ。
「本当に行っちゃうのか？ エース？」
「ああ、黒ひげがアラバスタに居ない以上おれがこの国にいる理由はない」
チョッパーがみんなを代表するかのように聞いてみれば、案の定エースはここで別れて西の方へと向かうとの事だ。
「ルフィ！ そいつを持ってろ。ずっとだ‼」
「なんだ？ 紙きれじゃんかぁー」
「その紙きれがお前とおれをまた引き合わせる」
エースがポケットから何か白い物を出してルフィへと投げたのだが、ルフィの手に渡ったそれを見せてもらうと本当になんの変哲もない『紙』だった。
この紙がまたエースと引き合わせる？
どういう仕組みなんだろう⁇
「いらねェーか？」
「いや、いる」
「A……ほらっ、お前の分」
「え？ 私にも？ いいの⁇」
「ああ、お前にも持っててほしい。それにルフィだけじゃ心配だしな」
エースはルフィの時と同じように私にもあの紙きれを手渡すと、頭を一撫でした後、ニカリと笑った。
「出来の悪い弟をもつと兄貴は心配なんだ。オメェらもコイツには手を焼くと思うけどよろしく頼むよ」
ルフィの事を話す時のあの嬉しそうな優しそうな顔を見せるエースは……やっぱりお兄さんで、どうにも微笑ましかった。
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奏(Kanade)(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！よろしくお願いします^ ^ (2021年5月2日 18時) (
レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 返信ありがとうございます！また更新してくださって嬉しいです！これからも応援しております。 (2021年5月1日 18時) (レス) id: 7e246103d6 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - アリスさん» 初めまして！コメントの返信が遅くなってすみません。連載この連休で少し進める予定です。アリスさんにこの連載を好きと言っていただけて、すごく嬉しいです！頑張る気力が湧いてきました笑(^^) (2021年4月29日 14時) (レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 奏さん初めまして！いつもこの作品を楽しく拝見させていただいております。この作品はもう更新しないのでしょうか？私はこの作品が凄い好きなので、良ければまた更新再開して欲しいです！ご検討よろしくお願い致します。 (2021年4月6日 18時) (レス) id: d582cbc40a (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑炭酸(プロフ) - 夢主愛され最高ですよね！！ お悩み中なのですね！救済していただけると私はすごく嬉しいですが死んだとしても奏様のこの作品大好きです！これからも応援してます！ (2021年1月16日 18時) (レス) id: 72cb3f7599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年9月25日 19時
