97.あゝ、アラバスタ！ (追随の疑問 3) ページ2
結局エースの話しを聞いても、私の記憶にさしたる影響はなかった。
やはり直接会ったり話したりしなければ、海馬の辺りは刺激としてそれらを認めてくれないようだ。
これはーー
非常にやっかいだなぁ〜。
「で？ お前はなんで記憶喪失になったのか理由は分かってんのか？」
「うーん……確証はないんだけどね、私はドラム王国の海に流れついた所を発見されたの。きっとその過程のなかで、強い衝撃を受けて一部分に記憶の障害が現れたんだと思う」
だよね？ チョッパー⁇
自分の説明に自信が持てなく、チョッパーに確認をとるように聞いてみれば、「おう、合ってるぞ」とコクコクと頷いてくれた。
「……なるほどな〜。それじゃあ、そのうちに記憶も戻るかもな。まぁ、今は無理すんな！」
「でも、それじゃあエースが……」
「おれはさぁ……いや、おれ以外の白ひげ海賊団の奴らもさ、お前が生きてるって分かったらそれだけで嬉しいからよ。だからいいんだ！
また、こうして会えたんだ。忘れてんなら、また新しくやり直せば良いだけだろ？」
……すごいなエースは。
こんな風にしっかり前を向いて考えられるんだから。
さっきからずっと笑顔を絶やさずに、私を励まし気づかってくれている。そして、彼のその優しさに実際私は救われている。
ーー私も見習わなきゃ‼
「私も……今、エースに会えて嬉しい。また、仲良くしてくれますか？」
「当たり前だろ！」
今度は、私が彼の笑顔を作る元になる番！
お互いの瞳が、もう一度しみじみと出会う。まるで以心伝心のように気持ちが同調し、何も語らず微笑み合う空間が続いていく。
だが、それはーー
「……なんだよ！ エースばっかり。もういいだろ」
少し離れた所から伸びてきた腕によって、すっかりと消えていった。
伸びてきた腕はルフィの物で、私はそのままルフィの両腕にすっぽりと納められてしまう。
流石、ゴムゴムの実の能力者というべきか、なんというか。
遠くはないが、すぐ側に居たわけでもないのに、ルフィの伸びてきた腕によって、私は体を持ち上げられ、目の前にいたはずのエースをふわりと飛び越えてルフィの元へといるのだから。
「ル、ルフィ？ どうしたの？ 急に」
「分かんねぇけど、お前とエースがいつまでも見合ってるのが……なんか嫌だ！」
「なんか嫌だって……ちょっ、苦しぃ……」
ルフィはなんだか不貞腐れたような顔をした後、私を腕の中に閉じ込めたまま、その力を益々強くしていった。
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奏(Kanade)(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！よろしくお願いします^ ^ (2021年5月2日 18時) (
レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 返信ありがとうございます！また更新してくださって嬉しいです！これからも応援しております。 (2021年5月1日 18時) (レス) id: 7e246103d6 (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - アリスさん» 初めまして！コメントの返信が遅くなってすみません。連載この連休で少し進める予定です。アリスさんにこの連載を好きと言っていただけて、すごく嬉しいです！頑張る気力が湧いてきました笑(^^) (2021年4月29日 14時) (レス) id: 9dfcc2ee40 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 奏さん初めまして！いつもこの作品を楽しく拝見させていただいております。この作品はもう更新しないのでしょうか？私はこの作品が凄い好きなので、良ければまた更新再開して欲しいです！ご検討よろしくお願い致します。 (2021年4月6日 18時) (レス) id: d582cbc40a (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑炭酸(プロフ) - 夢主愛され最高ですよね！！ お悩み中なのですね！救済していただけると私はすごく嬉しいですが死んだとしても奏様のこの作品大好きです！これからも応援してます！ (2021年1月16日 18時) (レス) id: 72cb3f7599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年9月25日 19時
