Kizuna 8章〜今日も愛されながら航海します〜

存在意義の嬉しさ〜3〜 ページ9

エースさんは自分が「ゴールド・ロジャーの息子」だと私に伝えてくれた。


その一言を発してからエースさんは何も言わない。立てていた片膝を自身の胸に抱え込み、ただただ静かに黙っている。


この一言を私に伝えるのに、彼はどれほどの覚悟と勇気を要しただろう。



「ありがとうございます。大切な秘密を話してくれて」


相変わらずエースさんは黙ったまま。



「エースさん....ごめんなさい！！」



エースさんの真正面に移動し、ガバリと頭を下げれば、エースさんは俯いていた顔を上に戻し「えっ！？」と言いながら、私を探るような目で見てきた。



「私....エースさんの事、何にも知らなくて、あの時もし居るなら会ってみたいとか、同じ人間だとか....そんな上から目線な言い方をしてしまいました。


家族のしがらみって、そんな簡単に割り切れるものではないですよね....それなのに、私はなんて無責任な事を！本当にすみません！！」


エースさんはきっと今まで生きてきた中で「海賊王の息子」という、誰にも言えない一種の重みのような物を背負ってきたのだろう。


自分とは関係ないところで、自らの存在を否定されてたり、傷つけられたりする事もあったはずだ。


だから、あの時エースさんは苦しそうな悲しそうな顔をしていたんだ。もっとしっかり彼の話しを聞いてあげるべきだったのに！何、やってるんだろう....私は───。


自責の念が胸の中で、どんどんと大きくなっていく。



「クククッ..........」


エースさんからどんなに責められてもおかしくない！そう思っていた。
それなのに、聞こえてきたのは




「ハハハハッ〜〜〜！！」



エースさんの笑い声。



「あ〜、笑った！やっぱりAは、Aだな」






ん？
予想外の展開だ。






※
上手くまとめきれず、2話に分けることになってしまいました。

本当は、もっとエースの心情をとらえた内容で書きたかったのですが、何せ表現力が乏しい！

上手く書ききれてなくて、自分のなかでもけっこう消化不良気味^^;


なんとなく伝わってくだされば良いのですが....。


もし、もっと良い書き筋が見つかったら書き直す！と、いうことでお許しください。

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