夢の中に夢を閉じ込めた。

名前をくれと言われても１ ページ9

side:A


今日は学校をサボる。



週に一回はサボってる。
別に成績は良いから、いい人ぶってる先生はなんとも言えない。



私は別に、いいんだけど…


A「あんたがサボったら、流石にヤバいんじゃないの？」
優心「いいの。今日は、Aちゃんと一緒に居たかったから…。」
A「あっそ…。好きにすれば？」

優心「うん…。」




そして沈黙は出来る…。





この学校の裏には、町を見下ろせるきれいな丘がある。
そこが私の絶交のサボりスポット。

春は花見。
夏は花火の隠れ絶景スポット。
秋はお月見や紅葉狩り。
冬は雪遊び。


この丘とともに私は成長したようなものだ。




A「…なあ、優心。」
優心「なに？」
A「昨日も見たか？」
優心「うん…。見たよ…。」
A「そうか…。」

優心「ねえ、Aちゃん。」
A「何？」




優心「いつになったら、こんな夢から解放されるかな？」


A「……さあな…。」




私は、答えられなかった。


なんだか、答えられなかった……。







少しずつ、私たちの夢が、現実となる日は、近いのかもしれないと想った事が、本当になるなんて誰が想像していただろうか…。


次の日、救急車のサイレンで、起きた＿＿＿＿＿。

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