俺と恋してみる?〜○○〜

32.逃走(○side) ページ36

A:泣いてなっ・・・・


お前めっちゃ鼻声じゃん。

俺が気付かないとでも思った?


○:ちょっ・・・待って。


俺は人通りの少ない路地のわき道に車を停めた

そして自分のシートベルトをはずす


○:ねぇ・・・なんで泣いてんの?てか、こっち向いて?


A:やっ・・・・!


○:はぁ───・・・いいから、こっち向けって。


Aのシートベルトをはずし強引にAの体を自分のほうに向けた


○:ちょっ・・・・


Aは俺の予想以上に大粒の涙を流していた


A:やぁ・・・・っ


Aは俺の手から逃れようとする


.


○:あっ・・・!コラっ!!


俺がちょっと手を離した隙にAは逃げ出した


○:ちょっ・・・どこ行くんだよ!止まれって!!


Aは俺の言葉なんかに耳を傾けず走り続けた


○:待てっつってんのに・・・っのやろっ!!


俺はAを見失わないように必死に走った


いくら運動音痴の俺でもさすがに女の子には勝てるよ?


.


A:はぁ・・・・・はぁ・・・・けほっ・・


○:はぁ・・・やっと捕まえた・・・俺から逃げられると思った?・・・


A:・・・・・・・けほっ・・・はぁ・・・


○:ばぁか。てか逃げてどうするつもりだったんだよ


A:・・・・・・・


○:・・・聞いてんの?


A:・・・・・・・・


○:そんなに俺と話したくない?(笑


A:・・・・・・・


○:なんとか言えよ!!


.


俺はつい・・・Aに怒鳴ってしまった。

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