あの2人はどこかが残念 part3 ARS 【Satoshi.O】 (ページ38)

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相葉くんはそっと私から離れた。

「殺されちゃあ、おしまいだ」

和也の顔もいつもどおりに戻ってた。
それでも、場の空気は凍ったままだった。

「アイス買ってきたよ～!!」

KY潤さんがアイスをもってやってきた。

「あれ、智と雅紀もいたのかよ!アイス5個しかないんだけど!」

やっちゃった顔をしてもう一度袋の中のアイスを数える。
なんかの異変に気付いたのか、きょろきょろする。

「あれ、俺なんかやらかしちゃった感じ?
　まあ、いいや。俺と千夏は食わなくていいからみんなで分けな?」

やさしさ爆発中の潤さんは皆にアイスを配り始めた。

「ありがとうございます...」
「喧嘩の後は笑わなくっちゃだろ?」
「えっ?」
「どうせ喧嘩でもしたんだろ?殴り合ってはいないみたいだけどっ
　俺の感では...和と雅紀か」

場が沈黙に包まれた。

「大正解ってか?」

空気でそんなことが分かるとは、天才かもしれない...。

「きっと俺ら、長い付き合いになる」

こそっと呟いたこれも当たるのだろうか。