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ーAsideー
寂しそうに浮かぶ麦わら帽子を拾い上げ、夜の海を後にした。
ホテルへ帰途後、テラス席で休憩を兼ねた反省会を開く予定だった。が、異常な疲労感のせいで喋る気すら起きない者もいるようで、じとっとした空気の中、聞こえてくるのは例のトロピカルジュースを飲む音だけだった。
「律」
千葉がスマホから率を呼び出す。何と無く私もその話を聞いておきたかったのでスマホを出して電源を入れた。空気を読んだ律は私のスマホにも出現して千葉と同じ画面を表示してくれた。
「［はい］」
「記録は撮れてたのか？」
「［はい！可能な限りハイスピード撮影で今回の暗殺の一部始終を］」
「俺さ、打った瞬間わかっちゃったんだ。ミスった。この球じゃ殺せないって」
律は高速で何かを計算すると図とともに解説を始める。
「［断定はできません。あの形態に移行するまでの正確な時間は不明瞭なので。ですが、千葉くんの射撃があと0.5秒早いか、速水さんの射撃が後30�儷瓩韻譴弌�気づかれる前に殺せる可能性が50%ほど存在します］」
「…自信はあったんだ。リハーサルはもちろん、あそこより不安定な場所で練習しても、外さなかった。だけど、いざあの瞬間、指先が硬直して視界が狭まった」
「同じく」
凛香は腕をさすり自分を抱きしめる。
「絶対に外せないというプレッシャー。ここしかないっていう瞬間」
「こんなにも練習と違うとはね」
律は画面から姿を消す。スマホを机に置き凛香の隣に座った。
「あんまり落ち込まないで。って言っても無理なんだろうけど。凛香や千葉に責任があるわけじゃないんだし」
「うん…」
「しっかし疲れたわぁ」
「部屋に戻って休もうか。もう何もする気ねぇ…」
うな垂れる前原と三村に寺坂が喝を入れた。
「んだよてめぇら。一回外したぐらいで誰やがって。もうやることやったんだから明日1日遊べんだろうが」
『寺坂のポジティブシンキング好きだわー』
「あ！？バカにしてんのか！！」
『え、今バカにしてる要素あった！？』
ごめんごめんと何が悪いのかもわからなかったがとりあえず謝る。
「うへへ、あしたこそ水着ギャルをじっくり見んだー！！どんだけ疲れてても全力で鼻血出すぜー！！」
何その意気込み…と思わずツッコミを入れる。
みんなのリアクションが薄いことに気づき空気を悪くしちゃったかなと周りを見ると、ほとんどの人が机に顔を伏せていた。…なにか変だ。
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eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの複雑な感情が伝わってよかったです。更新頑張ります！ (2019年5月25日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - part7おめでたうです！ 真相が明らかになっていく...！ 夢主ちゃんの感情がひしひしと...こう、ひしひしと伝わってきて、すごいなぁと思います。eyeさんのペースで更新頑張ってください！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: c1e6d1df23 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！なかなか物語が進まず申し訳ないです…！完結目指して頑張ります！！ (2019年5月20日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - いつも、楽しみに読ませてもらってます！Part7でも、更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年5月19日 22時
