348・ ページ48
ーAsideー
でもタコ先生にとっての奥の手中の奥の手を使わせるなんて、私たちすごい成長じゃない！？
周りを見るが、誰1人として喜んではいなかった。
寺坂がビックイクラを鷲掴みにしたかと思えば、どこから持ってきたのかレンチでイクラを叩き始めた。
『何してるの寺坂』
業に連れられ陸に上がった私は無意味な行為をしている寺坂に声をかける。
「あ？どうにかすりゃ壊せんだろうと思って」
『えー、』
無理に決まってるでしょ。そんな簡単に壊せるならとっくに私が殺してるよ。
「ヌルフフフ。無駄ですねぇ。核爆弾でも傷１つつきませんよ」
「へぇ。弱点無いんじゃ打つ手無いね」
業が寺坂にイクラをよこせと合図をする。寺坂は糸がわかっていないようで小首を傾げながら業にイクラを渡した。
業はスマホでタコ先生の羞恥画像を見せつける。
「にゅやぁああ！？！？やめてください！！手がないから顔も覆えないんです！！」
「ごめんごめん。じゃあとりあえずー、その辺で拾ったウミウシひっつけとくね」
「うわあぁぁぁあぁぁぁぁああああ！？！？超きもい！！きもいいいいい！ウミウシの裏側超キモい！！あの、ちょっと！！」
「あと誰か不潔なおっさん見つけてきてー。これパンツの中にねじ込むから」
『鬼か』
「やめてください！お願いします、ね、ね、ちょっと、業くん！！」
「ある意味いじり放題だね」
「うん。そしてこういう時の業くんは天才的だ…」
次は何をしてやろうかとにやけ顔の業。焦るイクラ。だが業の企みは烏間によって阻止されてしまった。
「とりあえず解散だ。上層部でこいつの処分法を検討する」
透明な袋に入れられたイクラは余裕そうに笑った。
「対先生物質のプールの中にでも封じ込めますか？無駄ですよ。その場合はエネルギーの一部を爆発させてさっきのように爆風で周囲を吹き飛ばしてしまいますから」
海中で落ち込んでいるみんなを見てイクラ先生は少し真面目な顔になる。
「ですが君たちは誇ってよい。世界中の軍隊でも先生をここまで追いこめなかった。偏に、皆さんの計画の素晴らしさです」
この言葉はさらにみんなの気持ちを沈めた。
今までにない大掛かりな暗殺計画。渾身の一撃を外したショックは推し量れないのだろう。
業から借りた上着を脱ぎもう一度海へ。
イクラ先生がまだタコ先生だった頃かぶっていた麦わら帽子。爆発の影響か、一部分が破れていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京喰種」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの複雑な感情が伝わってよかったです。更新頑張ります！ (2019年5月25日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - part7おめでたうです！ 真相が明らかになっていく...！ 夢主ちゃんの感情がひしひしと...こう、ひしひしと伝わってきて、すごいなぁと思います。eyeさんのペースで更新頑張ってください！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: c1e6d1df23 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！なかなか物語が進まず申し訳ないです…！完結目指して頑張ります！！ (2019年5月20日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - いつも、楽しみに読ませてもらってます！Part7でも、更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：eye | 作成日時：2019年5月19日 22時
