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ーAsideー
あんていくに帰り2日目のテスト勉強をする。
今日はお姉ちゃんも金木さんも錦もいない。勉強を教えてくれるヒトがいないということは、言わずもがな自力でやらなければいけない。
テスト前日からどこまで自分を伸ばせるかが鍵となる。
［負けるな］
［頑張れ！］
［為せば成る 為さねば成らぬ 何事も］
［サボんなよ］
お姉ちゃん達が書いてくれた付箋をボードに貼り付け時々みては元気をもらう。
みんなが応援してくれているんだと考えるだけでやる気が二倍三倍と増える気がするから。
落ちかけていた瞼を擦り、珈琲を口に含み流し込む。珈琲飲んだって喰種にはカフェイン効果がないから眠気覚ましにはならないんだけどね。
明日で全てのテストが終わり、明日で先生の触手が何本破壊できるかが決まる。
多ければ多いほど先生を殺せる確率が高くなる。わたしは本当にそれでいいのかと手を止めた。
みんなはタコ先生に死んでもらいたいと思っているのだろうか。最初このクラスのことが嫌いで学校に入ったこともすごく後悔していた私が、先生のおかげでここまで変わることができた。
私の他にも先生に人生を変えるきっかけを作ってもらった人がいるに違いない。
そんな恩師を、みんなは賞金のためにと言って軽々殺せるのだろうか。
もし殺せるのだとしたら先生が憐れでしょうがない。私はきっとみんなに「なんて薄情なやつだ」というだろう。
いろんな思考が脳内を駆け巡る。勉強に集中しなきゃいけないのに。
『あー』
珈琲をがぶ飲みして目の前にあるテキストとにらめっこをした。
ー
翌朝、教室に入るとカエデがギョッとした顔でこちらを見た。
「お、おはよー」
『？…おはよ』
なんだと首を傾げてみる。席について大人しく最後の追い込みをしていると右隣から失礼な声が。
「ひっどい顔」
『あ？』
「あ？って」
業は肩を震わせてケタケタと笑う。
「鏡見てきなよ」
『めんどくさい』
「私鏡持ってます」
愛美が手鏡を渡してくれた。女子力。
『ありがと…。えぇ！？やっばいね！！』
さらに声を上げて笑う業。釣られて私も大笑いした。
『ちゃんと寝たんだけどなぁ』
目の下には隈ができ、唇は紫色でカサカサ。顔色も悪ければ髪質もひどいことになっていた。
「1日でこんな変わる人初めて出会った」
『これはどうもはじめまして』
業も寝不足でツボがおかしくなっているらしい。
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eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの複雑な感情が伝わってよかったです。更新頑張ります！ (2019年5月25日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - part7おめでたうです！ 真相が明らかになっていく...！ 夢主ちゃんの感情がひしひしと...こう、ひしひしと伝わってきて、すごいなぁと思います。eyeさんのペースで更新頑張ってください！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: c1e6d1df23 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！なかなか物語が進まず申し訳ないです…！完結目指して頑張ります！！ (2019年5月20日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - いつも、楽しみに読ませてもらってます！Part7でも、更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年5月19日 22時
