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ーAsideー
『え、学秀？』
私の声にみんなが振り向く。
「来い」
『嫌、絶対怒るでしょ！さっきのこと根に持ってるんでしょ！？』
自業自得だけど怒られたくない！！
「説教ではない。話がある」
『わかったよ。…みんな先帰ってて』
「あ、ああ。わかった」
強引に腕を引っ張られて一度通った廊下を引き返す。学秀は私を空き教室に押し込み電気をつけた。
「座れ」
学秀の命令口調にも慣れた今日この頃。
「重大な秘密について少し考えてみたんだ」
『えー、またその話？さっきも言ったけどそれは私の口から言えるような内容じゃないの』
「…僕の考察を聞け」
『はいはい』
組んだ足を机の上に乗せる。
「最初僕は君が学校に通っていることが秘め事だと思っていた」
『で？それは違うと思った理由は？』
「理事長が君のことを僕に話したんだ。いや、正確に言うと僕が君と手を組んでいることがバレていてその話をされたんだ」
『え、バレてるの？』
「あぁ。あの人に誤魔化しは通用しない。だから僕は素直に認めた」
あらいい子。
「あの人は僕にこう言ったんだ」
___「喰種の娘と手を組むのは大いに結構だ。しかし、君の実力は計り知れる程度ということになる。それを認めた上であの子と手を組んでいるということでいいかな？」___
「この言葉から推測すると理事長は君を喰種と知った上で椚ヶ丘に入れたことになる。そして君は最初から本校舎ではなく旧校舎にあるENDのE組に入れられた。
E組にはやけに転校生が多い。先生方も普通の先生とはどこか違うオーラを放っている」
学秀はほぼ一息で考察を述べると大きく深呼吸をした。
「これほどまでにおかしな点があるE組が何かを隠していないわけがない」
『……たしかに。言われてみればおかしいところばっかりだね。でも言わないよ』
「そうか。残念だ」
椅子から立ち上がる学秀。ドアを開けて電気を消す。藍色に染まった教室に廊下から蛍光灯の光が差す。
「？何をしている。出るぞ」
『諦めるの早いね』
「君は口が固そうだからな。しつこく聞いたところで時間の無駄だ」
『そう』
組んでいた足を机から下ろすと学秀の後をついて教室から出る。
「あぁそうだ」
何かを思い出したように私を見て、優しく頭を掴まれたかと思えばおでこに何かが当たった。
「さっきのお返しだ」
『まじか』
意地悪そうに笑う学秀はとても幼く見えた。
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eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの複雑な感情が伝わってよかったです。更新頑張ります！ (2019年5月25日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - part7おめでたうです！ 真相が明らかになっていく...！ 夢主ちゃんの感情がひしひしと...こう、ひしひしと伝わってきて、すごいなぁと思います。eyeさんのペースで更新頑張ってください！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: c1e6d1df23 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！なかなか物語が進まず申し訳ないです…！完結目指して頑張ります！！ (2019年5月20日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - いつも、楽しみに読ませてもらってます！Part7でも、更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年5月19日 22時
