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ーAsideー
私のマスクは顔の上半分のみを覆うタイプのもので口周りは空いている。
戦闘中にいつでも栄養補給ができるのだ。それがお気に入りポイントだったりする。
「サイズはどう？」
『ちょうどいいよ』
「…、よかった」
一度マスクを外し紙袋に戻す。
用は済んだから帰ろうかと紙袋をカバンにしまう。その私のかがんだ後ろ姿を見てウタさんがポツリと呟いた。
「痩せたね」
『え、そう？』
「うん。顔色も良くない」
やっぱり喰べてないのわかるのか。前誰かにも言われたっけ。業…だったかな。
『大丈夫。体調が悪いわけじゃないから』
「本当に？」
『うん』
詰め寄ってくるウタさんに少なからず恐怖を覚えた私は逃げるようにカバンを担ぐ。
ドアノブに手をかけようとした瞬間、視界がぐにゃりと歪んだ。思わずその場に倒れこむ。
『っ………、…』
「…ねぇ、今暑い？寒い？」
『…』
「…わからない？」
肯定も否定もしなかった。だけどウタさんは私のその反応を肯定と捉えたようだった。
「悪化してるね」
ウタさんは何やらマズそうな顔をする。やっぱりマズイのかー。だよね。症状が悪化してマズくないわけがない。
ウタさんに掴まれている腕が痛いのかどうかすらもわからない。とりあえず抵抗はしないことにした。
「もしかして、」
何かを思い出した様子のウタさん。今度はなんだと眉をひそめる。
「今この部屋ってなんの匂いがする？」
『匂い？』
空気を吸い込み鼻に集中をかける。
『…た、ばこ？』
「じゃあ目、つぶって」
大人しく目を瞑ると感覚的にウタさんが離れるのがわかった。どこ行くんだろう。
ウタさんは案外早く戻ってくる。
「口開けて」
あぐ と口を開けると何やらぐにぶにした固形物が口に入れられた。
『なにこれ』
「なんだと思う？」
不味くもないが美味くもない。微かの感じることができるの甘味。それ以外はまるでなにも感じない。咀嚼はできるが飲み込む気は起きない固形物だ。
もきゅもきゅと咀嚼を続ける私。
「飲み込んでね」
『え�燹�
「喰べられるやつだから大丈夫」
そう言われてもと口を動かす。得体の知れないものを飲み込むのは流石に少し抵抗があった。それにあまり味がしないということもありなかなか飲み込む気が起きない。
「…味も、わからない？」
隠す気も否定する気もなくなって、認めざるを得ないんだと悟った。
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eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの複雑な感情が伝わってよかったです。更新頑張ります！ (2019年5月25日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - part7おめでたうです！ 真相が明らかになっていく...！ 夢主ちゃんの感情がひしひしと...こう、ひしひしと伝わってきて、すごいなぁと思います。eyeさんのペースで更新頑張ってください！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: c1e6d1df23 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！なかなか物語が進まず申し訳ないです…！完結目指して頑張ります！！ (2019年5月20日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - いつも、楽しみに読ませてもらってます！Part7でも、更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年5月19日 22時
