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ーAsideー


「では、テスト返しは以上です」



チャイムが鳴ったと同時に業は教室から飛び出した。



「業くん、どうしたんでしょうか」


『さぁね。あいつも色々あるんだよ』



テストをファイルにしまっていると烏間が私を呼んだ。



『何ですか?』


「理事長から呼び出しだ」


『え、嫌です』


「ぐっ、そ、そう言わずに」


『……わかりました』



この学校ではあいつのいうことは絶対だもんね。



「次の授業は体育だ。多少遅れても構わない。とにかく、危険なことはするなよ」


『はーい』



めんどくさいなぁと文句を言いながら教室を出る。


「大変だねぇ」と、誰かの同情の声が聞こえた。





理事長室のドアを開けようとして手を止める。


理事長の声。そのほかに怒りに満ち満ちた私と同い年くらいの男子の乱れた呼吸音。


入っていいものか迷っているといきなりドアが開き誰かとぶつかる。



『わっ、学秀…?』


「…っ!?」



学秀は私を見て目を見開くと態とらしく目をそらし去って行ってしまった。


驚きで座り込んでしまった私はスカートを払い理事長室に入る。



『要件をどうぞ』


「はは。そう急ぐことはないだろう?とりあえず座りなさい。珈琲を出そう」


『いらない。早く要件を話して。私理事長さんと同じ室内にいるって考えただけで背中がもぞもぞするの』


「それは申し訳ないねぇ。それにしてもすごい嫌われようだな」



困ったように笑う理事長さんにどこか学秀の要素を感じる。さすが親子。って言ったら怒られそうだからやめておく。



「そうだな。まず何から話そう」



顎に手を添える。



「とりあえず、二教科1位おめでとう」


『どうも』


「数学が浅野くんに並んで1位だったと聞いた時は正直驚いたよ。今回の数学はかなり難しく作ったつもりだったんだが、簡単だったかな?」


『あの問題を簡単だと思う人なんてきっといない』


「…やはりか。……ふぅん。では本題に」



時計を見るともう授業が始まっている時間だった。



「以前私は君に協力しなさいと言いました。この世界から喰種を抹消するために。覚えていますか?」


『忘れるわけない』


「…今日はそれをなかったことにしてもらいたいと思っているんだ」


『……は?』



あのことをなかったことに?私まだ何も仕掛けてないけど、もう降参なの?いや、理事長がそんなことをするはずがない。何か裏が、



「君以外に素晴らしい協力者を見つけてね」

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eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます!夢主ちゃんの複雑な感情が伝わってよかったです。更新頑張ります! (2019年5月25日 0時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - part7おめでたうです! 真相が明らかになっていく...! 夢主ちゃんの感情がひしひしと...こう、ひしひしと伝わってきて、すごいなぁと思います。eyeさんのペースで更新頑張ってください! (2019年5月24日 22時) (レス) id: c1e6d1df23 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます!なかなか物語が進まず申し訳ないです…!完結目指して頑張ります!! (2019年5月20日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - いつも、楽しみに読ませてもらってます!Part7でも、更新頑張って下さい!応援しています! (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:eye | 作成日時:2019年5月19日 22時

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