肆話 ページ7
そのまま愚痴を言い合うこと数分。
会議室のドアが開く音がした。
そして聞こえる足音4人分。
【撲滅部】と【和睦部】だとわしは予想した。
玖「うるさいです。私たちも頑張ったのです、褒めていただきたいわ！」
乱「玖芽さん。もう止めよう。」
玖「うちのエースの
慧「そうですか。私たちには理解ができません。和睦が無理な難有本丸に撲滅部が出向くとは。飛んで火に入る夏の虫。」
歌「確かにそうだが、その例えは雅じゃないな。」
…うう、女と男の戦いが。
撲滅部の部長、玖芽(女)と乱藤四郎。
和睦部の部長、
刀剣男士が宥めようとしてるけど。
分かったかい、皆、これが政府の闇だよ。
『…どうも、玖芽さん、慧琉さん。』
梅「お久し振りです。」
梅香さんとタイミングを揃えて礼をした。
4人(正確には2人と2振り)も礼を返す。
玖「ええ、お久し振りね。梅香、抹茶さん。」
乱「梅香さん、抹茶さん、おはよう。」
慧「ああ、実に久し振りだね。梅香、抹茶。」
歌「前回は5ヶ月前だったかな。梅香も抹茶も顔色が良くない。」
『うるさいわ！』
今にも「雅じゃない。」とか言い出しそうだったから、遮っておいた。
雅を意識してたらこの仕事できないからね。
玖「あら、
『ええ、
愛「あ、あーあー。私が行きますから。抹茶先輩は座ってて。」
【撲滅記録部】の部長、ロコ。
勿論日本人だよ、本名を弄っただけ。
優秀なのを妬む玖芽さんがつけたあだ名が《のろこ》。
酷すぎるわ。
『愛莉、大丈夫？』
愛「私は抹茶先輩の忠実な部下。力がないわけないです！」
『う、うん。そっか。』
リアル堀川…。
…いや、何でも。
愛莉に制されて、わしは再び椅子に座った。
玖芽さんと慧琉さんも椅子に座った。
乱ちゃんと歌仙さんは隅に立ってお喋りしてる。
『…。あ。乱ちゃん、報告は？』
乱「後でやろうと思ってたんだけど、時間あるね。そっち行って良い？」
『おいで。柊いいい！メモ！』
柊「…はい。」
比較的仲の良い乱ちゃんを側に呼んだ。
柊はパシリに使っただけだけどもね。
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作者名：宇治抹茶 | 作成日時：2019年3月22日 0時
