参話 ページ6
『わしがいる意味あります？それ。』
梅「あ〜る〜の。撲滅部の部長の
『乱ちゃん？どうして？』
梅「ちょっと抹茶に報告があるそうよ。ほら、数日前、失敗したらしいじゃない？」
愛「あ〜、抹茶先輩に押し付けようってことになったあの
『うぇ〜…。嫌やなぁ。』
愛「それはまぁ酷い有り様だったそうですね。抹茶先輩頑張って。」
壁に寄りかかって梅香さんのお話を聞く。
愛莉が顎に手を当て、思い出しながら話しかけてきた。
頑張りたくなんてないけどさ。
『有沙ねぇ。典型的なブラック本丸の進化系かぁ。』
有沙という審神者は、確か二十二歳程。
わしが軽く聞いた限りでは…。
まぁまぁ当たり前に重役の娘。
見習いとして本丸へ行き、五虎退を脅して刀盗ってカッターキャーならぬ五虎退キャーして前任追い出して。
…あ、脅すって言うのは、「貸さないと兄弟折るぞ。」的なの。
三日月宗近、一期一振、小狐丸、鶴丸国永の4振り程に夜伽を強要。
レアではない短刀に、出陣ばかりさせて。
手入れは定期点検や演練以外せず。
わしの提案で【点検課】の【点検部】が行うようになった、《いきなり突然☆本丸訪問！》もレアたちで難なく切り抜け。
でも、こっそり確認できるだけで、折られた刀は十を軽く越え。
普通ならわしに回される本丸なんだけども。
『強がって回さず自分でやって…。「あ、こう来るんだ。」って学習されたら、わしも難しゅうて。』
キッと歯を剥いて、梅香さんのお茶を飲み干した。
梅香さんが目を丸くしてわしを見る。
が、わしゃ知らん振り知らん振り。
『玖芽さんはどう謝罪するかねぇ。』
愛「わ、抹茶先輩黒い。」
梅「お茶…。」
『はいはいお茶ですね。柊いいいいいい！！』
柊「はい！？」
わしの大声で部のフロアにいる柊を呼んだ。
強いて言うならへしべの冷めた版の柊。
「上司命令とあらば！」の柊くん。
上司命令ですよ〜、と唆すとやる。
『上司命令、梅香さんとわしと愛莉にお茶を汲め。』
柊「えぇ…。分かりました。」
『嫌がるなへし切り柊。』
柊「聞き捨てなりませんな。俺そんなに忠実じゃないですから。」
怒りを露にして怒る柊を宥めて、わしは椅子に座った。
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作者名：宇治抹茶 | 作成日時：2019年3月22日 0時
