仇話 ページ12
容赦ない愛莉。
優しさがないよね！←
愛「いつ行くんですか？」
腰に手を当てて聞いてくる。
小治子ちゃんに会いたい…。
わしのエンジェル…。
『明日行く…。』
愛「え？明日有給でしょ？」
『有給消化しなきゃいけなかったからってだけだし…。終わったら直行で行く…。』
有給を呑気にとってられる仕事じゃないから、後回しにしてたら消化しなきゃいけなくなった。
だから明日は休みだったけど。
『本丸乗り込んだらわしの勝ち…。わしに勝てるものなら勝ってみろ。』
愛「余裕ですね〜。」
『当たり前。絶対王者抹茶ちゃんだもの。』
梅「信頼してるわよ。」
『お、梅香さんデレ期ですか？』
梅「私はツンデレとか可愛いもんじゃありません。」
『知ってます〜。』
梅「あﾞ？」
『あっすみませんでした梅香様。お許しくだされ。』
柊「茶番ですか。飽きませんね。」
『え？あ、柊。』
完全に茶番を繰り広げていたわしと梅香さん。
愛莉ではないツッコミに、わしは後ろを向いた。
いたのは柊。
もう1人のツッコミ担当。
柊「通常運行ですか。」
『何よ〜、ダメなの〜？』
柊「いえ、良いのですが。」
『ふん、ツンデレめ！』
柊「は？ツンデレ？自分がですか？」
柊の、心底意外、な顔。
わしなりの素敵な笑顔で頷いてあげた。
「はああ！？」等の発狂が聞こえたのはスルーで。
とにかく、明日は。
小治子ちゃんに会うために。
『行ってきます…。ぶっ潰してくるお。』
梅「そんなデスクに突っ伏して言われても…。」
愛「しかも、「お。」って…。」
梅香さんの呆れた声。
そう、わしは突っ伏している。
自分のデスクに。
疲れたんだもん。
「お。」はさぁ…。
ほら…。
ノリでさ…。
…許してよ。
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作者名：宇治抹茶 | 作成日時：2019年3月22日 0時
