捌話 ページ11
ガタンッ、と音をたてて強制執行部のオフィスの自分の席に座る。
本当、この委員会はお金持ちだよな〜とか考えたり。
各部ごとにフロアが違うんだもん。
各課じゃなくて、各部だよ。
そのため、高層ビルです、はい。
『んぁ〜！疲れた〜！』
梅「抹茶は何もしてなかったでしょ！」
『じっと座ってるのも退屈ですよ！？作戦考えてましたよもう！』
梅「は！？作戦！？偉いわね！」
『あざます！！』
愛「え、茶番？」
わしと梅香さんの茶番を見た愛莉が的確につっこむ。
柊がこの役をやることもあるけれど。
自ら率先して片付けを引き受け今いない柊も含め、強制執行部は全17人。
主に活動する、表に出るのはわしら4人だけ。
だから、その4人用のオフィス(会議室)もあったりする。
…いや、今いるのは普通のオフィスだよ？
梅「あ〜…、もう司会嫌。あの2人の言い争いに巻き込まれてるだけよね！？結果的に1番最初の案が通ったし！」
『3時間くらいでしたっけ？あれ、意味ありませんでしたよね。「その案で決定にしましょう！」で終わりでも全然オッケーだった。』
梅「それ！真面目にそれ！」
新人社員ちゃんがコーヒーを持ってきてくれた。
そのコーヒーを一気飲みした梅香さん。
喉火傷してないかな〜、とか考えてあげた。
梅「…で。撲滅記録部が割合出すんだっけ？」
愛「審神者への協力要請は和睦部ですよね。」
『小治子ちゃんに頼んでも良いのに〜。』
愛「あ〜、快く引き受けてくれそう。」
小治子ちゃんは、わしの初めて本丸潰しした本丸の前任。
見習いに乗っ取られて、新しい本丸に行った。
で、小治子ちゃんは、今はとても楽しくやってる。
その本丸担当役人がわし。
あ、普通の担当役人じゃなくて、ブラック本丸対策委員会撲滅課の中の担当ね。
1つの本丸に、普通の担当役人はいるけど、乗っ取られたことがあったりする審神者の本丸には撲滅課から1人また出すの。
撲滅課の、潰した(和睦した)部のその担当がなることが一般的。
わしもそれ。
でも、わしは潰した本丸が多すぎるから、梅香さんや愛莉や柊も担当してくれてる。
……って堅苦しい説明は良いか。
小治子ちゃんとは仲良くなって、今では親友。
よく本丸にもお邪魔してる。
『…は〜…。小治子ちゃんに会いたい…。』
愛「それは、例の本丸潰してから！」
『あﾞあﾞあﾞあﾞ！』
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作者名：宇治抹茶 | 作成日時：2019年3月22日 0時
