＊ ページ3
「Aさーん、助けてください」
『何晴子？』
「書類整理終わりません…」
『ばかねぇ』
「知ってます、充分承知です。お願いします、手伝ってください…！」
『もう…』
今回だけだからね、と付け足し、晴子のデスクから書類のファイルを数冊持っていく。
無理しないのは良いことなんだけど、書類整理ははやく出来るようになる方が楽って言ったら楽だ。
まぁ、今日は私も疲れがあまり無い。
何故か分からないが最近疲れっぱなしで、仕事が苦だったが。
今は気分も良いし、特別に手伝ってあげよう。
…ということだ。
「あっそうだ。晴子と俺が忠告したこと、覚えてます？」
『忠告？何だっけ』
お茶を持ってきてくれた直人が思い出したように言った。
忠告…、されたような気もするが。
「もうAさん！元カレのことですよ！言ってませんよね？」
『あぁ…。そもそもその話忘れてた』
「「何があったんですか」」
綺麗にハモった二人に、私は懐かしい感じがした。
まだ六郎と話し合っていなかったときも、こんなことがあったなと。
『大丈夫、たいしたことじゃない』
「なら良いですけど」
突然キスされた、なんて言えるはず無いから。
私は笑って流した。
いや、キスだけなら良い方だ。
…うん。
さてと、書類整理書類整理！
「結城さぁん！！」
『今度は何……って、社長！？』
また呼ばれてため息を吐きそうになったがあら大変。
社長じゃないか。
『どうしたんです』
「うちの会社、地上げされるですか？それとも違反を犯した？」
…ちなみにうちの会社は、会社とかのホームページを簡単に作れるサイトの経営など、ホームページ専門の会社。
意外と儲かるけど、色々大変で。
本当にこじんまりしたぼろい一軒家を改造してオフィスにしたのだ。
直人のふざけた声に、社長は「違う違う」と首を横に振った。
もしそうだったら困るわ。
「いやそれがさぁ…」
『「「はい」」』
呼ばれたのは私なのに、二人もこっちに目線を送っている。
そんな不思議な緊張感の中、社長が話し始めた。
「《ＵＤＩ》さんって知ってる？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
【選考型募集企画】クリミナル達の謎解き【二次募集合格発表】
【 5/11始動 】 神殺しの聖マリア 【 ＃戦闘×＃バディ 募集企画 】
月に混ずる光射し。【選考型募集企画】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜絵笑美(プロフ) - らりさん» ありがとうございます！最初はこんな設定で良いのか、見てくださる皆さんは久部くんのこと好きなのに良いのか不安でしたが、そんなの吹っ飛びました！２０日が試験日ですので、終わったら大量更新しますね！ (2018年11月18日 17時) (
レス) id: 087612a236 (このIDを非表示/違反報告)
らり - 主人公の方が好き感低いタイプの小説初めてで、とっても面白いです。更新再開してもらってよかったです！忙しいとは思いますが、今後とも無理せず頑張ってください！楽しみにしてます。 (2018年11月18日 8時) (レス) id: 5a234b7cd0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜絵笑美 | 作成日時：2018年5月21日 1時
