__Another Story ページ20
目を閉じたら、
そこは真っ暗な空間だった。
誰もいない、何も無い。そんな空間に私は1人、立っている。
『ここは、どこなの？』
誰もいるはずがない空間に私の声だけが虚しく響く。
でももう、今の私にこの空間を知ったところでどうもならない。きっと私がここにいるのは、もう私が死ぬからなのだから。
…最後くらい華やかなところで死にたかったかも
心で呟いた、そう心で。
｢君はまだ、死んじゃいけないよ｣
なのに何故か、それに応えるように何処からか声がした。
私以外いないはずなのに、誰かの声が。
『誰？誰かいるの？』
｢言うなれば君の別の君、かな｣
柔らかくて、優しくて
初めて会うはずなのに
凄く凄く懐かしい。
そんな声。
『私の別の私、？』
それは、生きていたらの私？
｢違うよ。死んだ私｣
目の前にふわりと舞い降りた少女は、確かに私と同じ容姿をしていた。瓜二つだ。
彼女が死んだ私なら、私は何？
そんな私の心を読んだように、彼女は微笑みゆっくりと口を開いた。
｢君は、生きてる私。
まだ死んじゃいけない私なんだよ。
待っている人が、たくさんいるでしょ？｣
待っている人
そうだ、私はまだ夢を叶えちゃいない。
待っている人にお礼を返していない。
焦凍に、A組に
ありがとうって、言えてないじゃないか。
それなのに、死ぬなんてなんて薄情な。
まだ死なない、死ねない。
『何がなんでも生きてやろう』
拳を強く握りしめ、真っ直ぐと別の私を見つめる。
彼女は、安心したように笑い、俯いた。
それと同時に、私の体は淡く光だし、足元から消えてゆく。
この空間に入れる時間の限界のようだ。
私は、戻れるの？
……いや、もし戻れないとしても。
運命をねじまげてでも、私は戻ってやる。
『ありがとう。別の私』
もう肩まで消えかかっている私を見て、俯いていた顔を上げた彼女は目に涙を貯めていた。
それは不謹慎だとしても、とても綺麗で、儚かった。
｢いいんだよ。
だから、________｣
『うん。もちろん』
どんどん歪んでいく空間に最後に見えたのは、涙を一筋流していた彼女。
『任せて。絶対叶えるから』
さあ戻ろう。
私の、彼女の、
夢を叶えに。
___私の分までヒーローしてよ。
__Another Story→←あの日あの時__Another Story
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あんみつ。(プロフ) - 麗華さん» うわああああ！！！そんな風に言ってくれるなんて…！！ありがとうございます！！！！作品まだまだ書いてますのでどうぞ暇な時にでも見に来てください！！！ (2018年9月2日 14時) (
レス) id: 117f0427c5 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - やばいやばい。ほんとにごめんなさい(焦 (2018年9月2日 11時) (レス) id: 62c031fca8 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - ごなをんさい｡誤字ってますね笑 思いました｡です｡ (2018年9月2日 11時) (レス) id: 62c031fca8 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 夢主ちゃぁぁん(泣 見終わってからも涙が止まりません…切ない物語ではありますけど､その中でも轟君と夢主ちゃんは恋人(好きあっていた)だったなって思いまし｡初作品でこんなに素敵な小説かけるのは才能ですよ!次の作品も楽しみにしてます｡ありがとうございました｡ (2018年9月2日 11時) (レス) id: 62c031fca8 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ。(プロフ) - けいさん» いい作品と言って頂けて嬉しいです！この作品がヒロアカ初作品でしたので不安しかありませんでしたがそう言って頂ける作品になって良かったです！こちらこそありがとうございます！はい、これからも頑張らせて頂きます！ (2018年8月22日 12時) (レス) id: 117f0427c5 (このIDを非表示/違反報告)
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