21.心を動かした少年 ページ23
突然まんば君が手を翳し、ニヤリと悪そうな笑みを浮かべた。
…何をやろうとしてるんですか、まんば君。
貴方のその顔を見れば、大体の予想は出来ますけど。
なんて、思ってる時だった。
あの緑の髪をした少年が、敵に向かって走り出した。
「！」
「な…」
まんば君も驚いているようだった。
周りの人達も、ヒーロー達も、ひとりの少年が飛び出して来た事に驚いていた。
ヒーローは勿論止めようとし、叫んだが少年は止まらず、走り続けた。
その姿が私の心を一瞬で動かした。
『ヒーローは、命を賭して人々を守るのが仕事』
だが、彼はヒーローではい。
ただの一般人。
…これは私も負けられませんね。
手を貸したくなりましたが、今回は彼らに任せるとしましょう。
「まんば君、貴方がしようとした事をやって下さい」
「！」
「今の貴方の力を私に見せなさい。
私の初期刀＿＿＿＿_山姥切国広」
そう強く言い放つと、まんば君は少し驚いた後、何処か嬉しそうにああ！と力強く頷き笑った。
少年は、リュックを敵に投げつける。と、中身が敵の目に打つかったらしく、一瞬隙が生まれた。
「目なら物理は効くようです！」
「ああ。俺を見ていてくれ、A」
はい、勿論ですと笑う。
「君が…救けを求める顔してた…ッ！！」
「…！今です！」
敵が腕を少年に振り下ろす。
その瞬間、見えない何かが敵にいくつも飛んで行くのが分かった。それが刀である事も。見えない刀は敵の目に、口に突き刺さる。
そして、同時に現れた世間で言う『平和の象徴』
「君に諭しておいて…、己が実践しないなんて！」
「あれが…オールマイトさん」
金の髪に焼けた大きな肉体。
『いつだって笑って人を救けちゃうスーパーヒーロー』とネットで見つけた一言。
「プロはいつだって命懸け！！」
二人の少年の腕を掴みながら、空いた片方の手で弱った敵を殴り倒した。その力は本物で、竜巻が起こったと同時にその風圧で上昇気流が発生し、雨が降り出す。
…火が一瞬で消えてしまいました。
右手だけで天気を変えてしまうとは、恐るべしですオールマイトさん。
それに…と私は気絶している緑の少年を見る。
「貴方は凄いヒーローになりそうです」
思わず呟くほど、彼は私にとっていい影響を与えてくれた。そしてひょいっとまんば君に抱き抱えられた。
「…俺は？」
「！ふふ…。勿論、貴方も最高なヒーローになります。凄い個性でした」
「ふん、当たり前だ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 637人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続くようでしたら、続きを楽しみに待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月26日 5時) (
レス) @page31 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ぎゃんかわ…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月7日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - テクノさん» 癒されてあげられている様でとても嬉しいです^ ^ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 通りすがりさん» 教えて下さり、ありがとうございます！自分なりに訂正したのですが、まだおかしい点がある様でしたらまたご指摘お願いします！ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - まんばちゃんと主ちゃんがかわいくて癒されます (2019年3月21日 0時) (レス) id: 5d0adffebe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サヒア | 作成日時：2018年4月1日 21時
