11.鶴とピンチ ページ13
お互い驚きながらも、立ち話も何なので近くの喫茶店に立ち寄る事になった。
「いやあ驚いたぜ！まさか主がこんな幼子になってるとはな！」
「変わりませんね、鶴丸は」
テンション高めですね、彼。
彼も転生をしたんですよね…。彼は今何をしてるのか、少し気になります。
見た目は前世と変わらず白い。
瞳は金色、服装も白のパーカーに黒いズボン。そして、何故かサングラスをしている。
「で？主は今幾つだ？何処に住んでる？」
「主ではなく、今世では天野Aですので。今は6歳で、まんば君の所でお世話になっています」
Aか…、いい名だ。
と、嬉しそうに何度も私の名を口に出し、繰り返す。
「なんだ、もう山姥切に会ってたのか」
「はい。…もしかして、再会してました？」
「いーや？ただ流石初期刀殿だなと」
「？」
「っと、俺の自己紹介がまだだったな。知ってるだろうが、俺の名前は……」
その瞬間だった。
「きゃあああ！？」
「
「「！」」
パリーンッと建物の窓ガラスが割れる。
悲鳴がそこら中に聞こえる。
これは…中々ピンチ、と言う奴なのでは？
さてどうしようかと考えていると、鶴丸がくしゃりと私の頭を撫でた。
驚きながらも鶴丸の顔を見上げると、眉をやや釣り上げ、敵がいる方向を見ていた。
「主…いや、A。悪いが行かないといけないらしい。安全な場所があるはずだから、そこで待っていてくれ」
「…鶴丸、貴方まさか…」
鶴丸は私を見下ろし、にっと余裕ある笑顔を見せると、リュックから取り出した見たことのある羽織を取り出し、悲鳴の聞こえる方へと駆け出した。
「おいっ！あの白い羽織って…！」
「ツルマルよ！ツルマルが来たわ！！」
「君達は離れていてくれ！ここは俺が引き受ける！」
「…ヒーロー、なんですね。鶴丸」
白い羽織を纏い、何処からか取り出した刀で敵を一掃する。
突如現れた桜吹雪の中、舞うように戦う彼は前世から変わらない。
美しく舞う鶴の名は_______私の刀だった鶴丸国永。
早くここを離れなければならないのだろうが、私は彼の戦いをその場で見ていたかった。
そう、早くここから離れなければならない。
私がいる建物も、いつ壊れるかわから………
「…っ！？離れろA！！」
「え…」
あ
崩れる
どうしよう
逃げないと
.
「Aーーッ！！」
キラリと輝く金色と二つの翠が見えた。
.
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続くようでしたら、続きを楽しみに待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月26日 5時) (
レス) @page31 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ぎゃんかわ…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月7日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - テクノさん» 癒されてあげられている様でとても嬉しいです^ ^ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 通りすがりさん» 教えて下さり、ありがとうございます！自分なりに訂正したのですが、まだおかしい点がある様でしたらまたご指摘お願いします！ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - まんばちゃんと主ちゃんがかわいくて癒されます (2019年3月21日 0時) (レス) id: 5d0adffebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年4月1日 21時
