00:序章 ページ1
俺は山姥切国広。人間で言うなら、次で高校生になる。
突然だが、転生した。
…もう一度言う。
前世の記憶を持ったまま、人間に転生した。
産まれながら前世の記憶を持って、俺はこの“個性”と言う摩訶不思議な力が飛び交う世界に転生を果たした。
憶えている事は、主と本丸の他の刀剣男士達の事。
転生してから他の刀剣男士達に1人しか会えていない上、主を見つけられてもいない。俺が写しだからか…いや、今は人間か。
主は人間で言う成人で、女性だった。
そして俺は主の初めての刀剣男士、初期刀だった。
誰よりも長い間傍にいた、最期の時まで一緒にいたのを憶えている。
俺の主は強い霊力を持っていたが、その分身体が弱かった。身体がその強過ぎる霊力に耐えられないのが原因だった。
短命だった。
始めの頃はよく短刀達と遊んでいたが、年々日に日に部屋にいる事が多くなった。
そしてその数ヶ月後、眠るように主は亡くなった。
俺達は嘆き、悲しみ、泣いた。
審神者がいない本丸の刀剣男士は刀解する決まりだが、俺達はどうせ壊されるなら、来世も主の傍にいたい。
そして、その場で自ら命を絶ち来世で会う事を願う者、主の傍に居続け加護する者に別れた。
長い年月が過ぎ、俺は今こうして転生を果たしたのだ。
しかも、ただの人ではなく、“個性”と言った異能力の様なものを持つとは思っていなかったがな。
「あんたもこの世界に転生してるんだろ、主…」
下校中、そんな事をポツリと呟く。
今でも憶えている主の笑顔。
鳴呼、今すぐあんたに会って、この腕で抱き締めたい。
ぎゅっとフードを強く掴んだ。
ガヤガヤと周りを行き交う人の中、俺は今の家へと足を進めた。
その時だった。
「…まんば君？」
「…え…」
声のした方を見ると、そこにはぽつんと幼い小さな少女が1人。
黒く長い髪に、琥珀色の瞳。
(身体中怪我だらけなのは今は置いとくとして)
それはまるで
主がそのまま幼くなった様な_________。
「…ぁ、ある…じ…？」
.
俺は山姥切国広、15歳。
前世の記憶を持ったまま転生し、“個性”溢れる世界で、幼子になった主と再会した。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続くようでしたら、続きを楽しみに待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月26日 5時) (
レス) @page31 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ぎゃんかわ…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月7日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - テクノさん» 癒されてあげられている様でとても嬉しいです^ ^ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 通りすがりさん» 教えて下さり、ありがとうございます！自分なりに訂正したのですが、まだおかしい点がある様でしたらまたご指摘お願いします！ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - まんばちゃんと主ちゃんがかわいくて癒されます (2019年3月21日 0時) (レス) id: 5d0adffebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年4月1日 21時
