08.推薦 ページ10
休日が終わり、俺は通学中の凝山中学校へ来た。
Aを一人にするのは心配だが、大丈夫だろう。何せAだからな。
などと考えていると、クラスメイトに呼ばれた。
どうやら担任が俺を探しているらしく、見つけたら職員室へ来て欲しい、との事。
一体なんの話だ？
この時期となると、やはり受験についてか…？
職員室のドアを開けようとした時、誰かが出て来た。
赤と白の目立つ髪型の男子、この中学で有名な轟焦凍だった。一応クラスメイトでもある。
「……」
「……」
お互い何も話さず、轟は俺の横を通り過ぎ、教室へ戻って行った。
「…失礼します」
「おお、山姥切君！待ってたよ」
にこにこと笑いながら、俺を手招く担任。
手には何かの資料が握られている。
「実はね〜、山姥切君にあの雄英から推薦が来てるんだ！」
「雄英から推薦…？」
「そうなんだよ！さっき轟君にも推薦が来ててね〜。ま、あのエンデヴァーさんの息子さんだから当たり前か」
で、どうかな？受けてみる気ない？と担任に薦められた。
はっきり言って高校など何処でもいい。Aがそばにいるのだから。
推薦、と言うことは学校側が俺の個性を欲しているという事。俺をヒーローにさせたいと言う事。
推薦なら、俺の意見や希望も聞いてくれるかもしれないな…。
…Aに相談して見よう。
「…少し、考えさせて貰っていいですか？」
「それはもちろん！自分でゆっくり考えなさい」
「ありがとうございます。…失礼します」
職員室を後にした。
＊＊＊
家に帰宅し、早速雄英からの推薦について、Aに話した。
が
「…えと、すいません。推薦は凄いと思いますが…その、ゆうえい？ってどんな高校なんですか？」
まさかの雄英について知らなかった。
本当にこの世界のAの両親は、この世の中について何も教えていないようだ。
この様子だとヒーローや
それは幾ら何でも危険だ。
「…A、もしかしてヒーローや敵についても何かわかってないんじゃないか？」
「？ヒーローって正義の味方ですよね？よく小さい子どもが見てる戦隊モノとかの。ゔぃ…らん？はわかりません。何かの工場ですか？」
「……はぁああ…」
「え？え？」
思わず大きな溜め息が出た。
まさかここまで無知だったとは…。
巫山戯るなよ、呪うぞAの両親。
そして、俺はAに一からこの世の中について説明し始めた。
.
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続くようでしたら、続きを楽しみに待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月26日 5時) (
レス) @page31 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ぎゃんかわ…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月7日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - テクノさん» 癒されてあげられている様でとても嬉しいです^ ^ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 通りすがりさん» 教えて下さり、ありがとうございます！自分なりに訂正したのですが、まだおかしい点がある様でしたらまたご指摘お願いします！ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - まんばちゃんと主ちゃんがかわいくて癒されます (2019年3月21日 0時) (レス) id: 5d0adffebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年4月1日 21時
