17.買い物とツンツンお兄さん ページ19
はい、まんば君に留守番しているように言われたAです。
が、今私は近くのスーパーに来ています。
理由は、さっき暇で見ていたテレビで出て来た新作お菓子、苺と檸檬のチョコクッキーのCMを見て、その時物凄く食べたくなり、こうしてこっそり買い物に来ている。
戸締りはちゃんとしましたよ？勿論。
カートは背が低く、押せないのでカゴだけ持って店内を回っている。
「えーと、お菓子コーナーは…。あ、あそこですね」
天井の方を見上げながら、お菓子コーナーの看板を見つけ、私は一直線にそこに向かった。
それにしてもスーパーにしては些かここは大きいのでは？と思う。
「苺&檸檬のチョコクッキーは……あー…」
見つけた。
見つけたのだが、あったのは上から二段目の所。
大人なら容易に取れるのだろうが、今の自分の背格好では無理だ。
…前世の私ならこんな高さ、苦などではなかったんですけど。
「ん"〜！ん"ん"〜〜っ！！…はぁ、無理ですねやっぱり。店員さんを呼ぶしかないですかね…」
無茶振りで背伸びをして取ろうとするが、届く筈もなく、ただ疲れるだけだった。
…よし、もう一度チャレンジしてから店員さんを呼ぶことにしましょう。
無駄な足掻き、大いに結構！
今度はジャンプしてみようと屈んだ時、影が私を覆った。
え、と思いながら見上げると、そこに居たのはツンツン頭で釣り目の赤い瞳をした学生さんだった。
学ランを着ているので、きっとそうだろう。まんば君と同い年に見えなくもない。
「…おらよ」
「え。あ、わわっ！？」
彼から投げ渡された箱を慌てて受け取ると、それは私が取ろうとしていたクッキーだった。
見ず知らずの彼が私を見るに見兼ねて取ってくれたのだろう。
「あ、ありがとうお兄ちゃん！」
子どもの容姿を利用して、私なりのとびっきりの笑顔をした。
それを見た彼は若干目を見張る。が、それは一瞬ですぐにガラの悪そうな釣り目に戻った。
「…お前、迷子か？」
「ち、違うよ！？私一人で来てるの！」
いけません！このまま迷子センターにでも連れたいかれたら、まんば君にバレます！
目的の物もありましたし、これを買ってすぐに帰りましょう。
「これ、取ってくれてありがとうお兄ちゃん！じゃあ
彼に大きく手を振りながら、私はレジに向かって走った。とびきりの笑顔を忘れずに。
「……あァ？…
その場で見届けた彼、爆豪勝己は首を傾げた。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続くようでしたら、続きを楽しみに待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月26日 5時) (
レス) @page31 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ぎゃんかわ…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月7日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - テクノさん» 癒されてあげられている様でとても嬉しいです^ ^ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 通りすがりさん» 教えて下さり、ありがとうございます！自分なりに訂正したのですが、まだおかしい点がある様でしたらまたご指摘お願いします！ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - まんばちゃんと主ちゃんがかわいくて癒されます (2019年3月21日 0時) (レス) id: 5d0adffebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年4月1日 21時
