【地縛少年花子くん】キメツ学園の花子くん【鬼滅の刃】

弐ノ怪 もっけに連れられて ページ4

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授業が終わり、放課後。


寧々は大きく手を振りながら、「明日旧校舎の女子トイレだからね！！」と言って葵と一緒に部活に向かって行った。

放課後になれば忘れていると思っていた私は、ガクリと肩を落とす。



えーホントに行くの〜？

私そこまで興味ナッシングなんですけどぉ。
ま、でも？明日になったら忘れてるかもだし…別にいっか！


フンフフーン♪

さてさて、今日の夕飯は何にしよっかなぁ〜♪





「おまえ、うまそうなにおいするな」


「へ…！？」





鞄を持って帰ろう！と意気込んでいた時、前世でよく言われた台詞が聞こえた。


流石にびっくりして、声の正体を探すべく、辺りを見渡す。

するとそこに居たのは……





「…な、にこれ…うさぎ？」





いつの間に居たのか、机の上に大量の小さな桃色のうさぎ？らしきぬいぐるみ。





「うさぎじゃない、もっけだぞ」

「そうだ、もっけだ、おぼえとけ」

「にしてもおまえうまそうなにおい」

「うまそう」

「つれてこう、つれてこう」

「どこに？」

「どこだ？」

「ななばんのところにつれてこう」

「そしたらななふしぎになれるかも」

「ななふしぎになりたい」

「ななばんのところにつれてこう」

「つれてこう」

「わっしょい、わっしょい」

「わっしょい、わっしょい」


「え"」





え…な、ぎゃあああ！？何々！？何事！？


いやてかなんか増えてない！？どんだけいんの！？このもっけ…？とか言うの！

は！？いやちょ…身動き取れな…ッ待て待て待て！？
何処連れてくの！？
わっしょいって…煉獄さんかッ！！



もっけ、という桃色のうさぎは、集団となって私に襲いかかって来た。

流石の私にも対処不可能で、ドンドコドンドコと荷物を運ぶように教室から何処かへと連れ出された。



放課後でよかった…じゃない！！

何処に連れてかれてるの！？誘拐じゃんこれ！
見た目に反して力持ちですねー！？とても不安定で怖いんですけどこっちは！！





「わっしょい、わっしょい」

「わっしょい、わっしょい」

「わっしょい、わっしょ…ッじゃなーくーて！もっけさん！？私を一体何処に…！」


「ついた」

「ついたぞ」

「…へぶっ！」





ポーンッと投げ出される様に下された私は、鞄を抱えたまま顔から地面に着地した。



〜〜ッのヤロウ…雑だなおい！





「うわ痛そー。大丈夫？」

「めっちゃ痛いけど、平気……ん？」





そこに居たのは、半透明の男の子だった。






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