【文スト】何か物騒な処からのスカウト増えた【名探偵コナン】 (ページ4)

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って、感動するのは後にして…あの小箱の中身！

異能力で開いた小箱。

其の中身には一体何が入っているのか。

恐る恐る全開している小箱の中身を、そ～…っと覗き込んだ。

其処に入っていたものは……

「本…？と…ファイル？」

真っ白な掌型(サイズ)の小さな本と、やたらと小箱びっしりぴったり詰められた分厚いファイルだった。

なんだァと少し安心して、手に取って見る。

白い本には何も書かれておらず、どの頁も真っ白の白紙。
若しかしたら本ではなく、ノートなのかもしれない。

だが、祖父がこんな箱に入れている程だ。

只の本ではない事は慥かだろう。

じゃあ…此方のファイルには何が…………ふぁッ！？

「え、な、ちょ…な、何だ此れェええええ！！？」

其処に仕舞われていたのは、『異能力者』と書かれていたファイル。

中身は其の儘の意味らしく、異能力を持った異能力者リストだった。

うわ、え、福沢叔父ちゃんと森さん若い！太宰さんもなんか今より包帯だらけ！中也さんは…今とあまり変わっていない、様な…否！今はとてもかなり大人です！

って、そうじゃなく！！

何此のリスト！！

顔写真と名前、登録日、異能力名と異能力の効力が記載された他のものより簡単なもの。

本当に何人もの異能力者のリストが入っていた。見知らぬ顔が殆どだ。
だが、此れは私が見てもよかったのだろうか。

…否、でもお爺ちゃんの異能力なら、此れは必要…なのかも。

だって、若しかして、だけど…此の【惜しみなく愛は奪ふ】は、異能力者の異能力さえも操れちゃうンじゃ…。

私……

「…何てものを譲渡されちゃったのぉおおお！！」

怖い怖過ぎるよお爺ちゃん！！

此れを全て暗記すれば、此処の凡ての異能力者はちょちょいのちょいって？

そんな事出来ないよ！？

…否でも、別に覚えても損はない、のでは？

「…………一応、覚えて置こう。一応、ね…ウン」

身を守る為に、ね？ウン、自分大事に。

お爺ちゃんの遺産狙う人とか出て来るかもしれないし？何が起こるか判らないし？幽霊とかにも効くかもしれないし？……正当防衛の為だよ？

そして、私は無心になって其のリストに凡て目を通した。

案の定、其れは徹夜になり、後日寝坊したのは云う迄もない。

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