【異能を使う】【異能を使わない】 ページ10
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あーあ…今血の匂いした。血出たね。まーた怪我したね太宰。
柄にも無く焦った声が出たが、それも一瞬でスンッと平常に戻った。
建物の壁からひょこりと顔を出し、太宰が吹き飛んだ方向を見ると、一人の少年が太宰を足で踏んで立っていた。
橙色の短髪に緑の上着に黒いズボン。顔は伺えない。
小柄な癖して力は本物の様だ。
あれ、彼も異能持ちかな〜。
否、逆にそうじゃなかったらやべえよ。どんな身体能力してンの。
いやぁ、にしても綺麗な髪してるな〜。
橙色…って云うか、夕日の…夕焼け色？って云うの？一寸羨ましいわ。
「ハハッ、こりゃあいい！餓鬼とはな。泣ける人手不足じゃねェか、ポートマフィア」
「…僕は痛いのは嫌いなのだけど」
「手前に選択肢をやろう」
あ、スルーした。
てかね、そうなの。こっち見事に人手不足なの。
だから仕事増やさないで呉れると大助かりなんですが。
「今死ぬか、情報を吐いてから死ぬか…何方が善い」
えー？何方にせよ死ぬじゃん、その選択肢。
鬼畜か。
私の奴にそんな選択肢出て来たらもう……あ、今自分でフラグ立てちゃったよね？うーわー、最っ悪。回避方法考えとこ。
今私と広津さんは何をしているかと云うと、様子見中だ。
情報を得る為と目的、そして彼が誰なのかを知る為。
…とりあえず、後々の為に一寸仕込ンどくかな。
今なら太宰との交渉(太宰に交渉とか無理無理ないわ〜。時に諦める事も大事)で夢中だろうし。
「…異能力【血液操作】」
壁に隠れ乍、小さくボソッと呟くと、赤い光の文字の渦が私を中心に吹き荒れる。
私は森さんから此の前貰ったメスで、ピッと自分の指を軽く切る。そして、そこから流れる血を宙に浮かした。
赤い雫を小さな球体にし、えいっと夕日君(名前知らんし適当に)の方に投げると、其の儘首の付近の服に付着した。
ん、一応これで下準備おっけー。夕日君も気が付いていないっぽいし。
え？異能力名が【血液操作】ってまんま過ぎ、って？
否だって私名前のセンス無いし、まんまだと覚え易くていいっしょ？…格好付かないけど。
あー…じゃあ、今度太宰とか森さんとかに考えて貰おっかな〜。
「…そうか。君があの『羊』の王、重力使いの中原中也か」
「俺は王じゃねェ！…只、手札を持ってるだけだ」
へェ〜あの子が『羊』のトップか。
大変だね、まだ若いのに王って。…後々、色々痛い目に遭うと思うわ。頑張れ〜。
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サヒア(プロフ) - 酸素無駄遣い装置さん» 返信遅くなって申し訳ないです！三期見て青の時代ハマりましたよね笑 好きと云って頂けて嬉しいです^ ^ 頑張ります！ (2019年10月16日 0時) (
レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - 最近文ストのトリップとか青の時代ハマってて！この作品すごい好きです！選択画面とかの設定が好きで！マフィア組とか中也とか好きなので！！頑張って下さい！！ (2019年7月26日 10時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - アリスさん» うわぁーい！嬉しいです！夢主が可愛い！？ありがとうございます！私もマフィア組好きです、とりあえず十五歳編を書き切ろうと思ってます。応援宜しくお願いします！ (2019年6月28日 14時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
アリス - やばいみんな好き←この作品ハマりました！夢主可愛いしマフィア組好きすぎて…これからも頑張ってください！ (2019年6月20日 1時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 心さん» そんな何気ない一言が一番嬉しいです。ありがとうございます^ ^ 頑張らさせて頂きます！ (2019年5月19日 2時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2019年5月9日 0時
