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あれ…?今コナン君じゃない女の人?の声が訊こえた気が…し、た………
コナン君の後ろに半透明な脚が見え、其の儘上を見上げると其れまた綺麗な女の人が此方を見下ろしていた。
真逆目が合うとは其の人も思ってなかったらしく、吃驚した表情で私を見た。
ひょっ!?と私は変な風に息を吸い、咳き込んだ。
「A姉さん!?大丈夫!?」
「げほげほっ…うぅ、だ、大丈夫れす…」
コナン君は、急に咳き込み出した私の背中を小さな手でさすってくれた。可愛い。
また私…やっちゃいました!?
…嗚呼、うん。やっちゃいましたね。距離が近いですお姉さん。
『え…もしかして君、オレの事視えてるの?』
こくりと小さく頷いた。
其処で違和感に気付く。
…………“オレ”?
バッと上を再度見上げる。
其処に居るのは、黒髪のポニーテールに黒のタートルネック、白のスカートを着た如何見ても女性。
だが然し、此の人は今自分の事を“オレ”と云った。
そしてよーく見れば、躰付きが其れっぽく見えなくもないと云うか。
え?え?……え?嘘、真逆とは思いますが
「お」
『「お?」』
「お、おお男ぉおおお!!?」
『ぶふっ!せ、正解…っははは!』
「A姉さん!?さっきからどうしたの!?」
「あ!いた!コナン君!」
男と叫び発狂した私に戸惑っているコナン君の元に同じ小学生位の集団がやって来た。
そして視えてしまったもう一人の半透明の女性の姿が。
視えた、と云う時点で其の女性と目が合ってしまうのは必然と云うか偶然にもと云う訳で。
目が合う度に驚いた顔をされるのは毎度恒例ものとなりつつあった。
あ、そっか。疲れてるンだよきっと。
だからこんなに幽霊と対面するンだね、そうなんだよきっと。
…と云うか、男?の人は何時迄笑ってるンですか!?
そろそろ落ち着いて欲しいです!!
『…ねえ、貴方もしかして』
「A姉さん、大丈夫?」
「あ…う、うん!御免ね!?突然叫んだりして…」
「それはいいんだけど…」
「コナン君、そのお姉さんは誰ですか?」
コナン君の友達かな?と思い、一度深呼吸をした後、子ども達に向き直った。
やたらと距離が近い女装お兄さんと銀髪クールビューティさんは、一旦置いとく。
私は子ども達と話すので、其の間幽霊同士で仲良くお願いします。本当に。
「…初めまして、私は有島Aです!コナン君のお友達かな?」
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9Sに殺されたいロリコン - あ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………キモくてすんません (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - すみません……この子が可愛すぎて悶てるわぁっ!!あぁっ!!喰いたい。(真顔)安室さんの女スカ? (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - リリンゴさん» 本当ですか!?有難うございます!続編を作ってる最中なので、是非出来たら其方も読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月16日 23時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - おもしろいです!最高ですね! (2019年7月13日 18時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 綾乃さん» 綾乃さん!いいお名前…!有難うございます!頑張らさせて頂きます! (2019年7月7日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年4月16日 1時