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「じゃ、じゃあ…此れにしようかな?」
「ほんと!?やった!」
かわっ、可愛いじゃないの…!!
「じゃ、今度会った時読んだ感想聞きたいから、お姉さんの名前教えてくれない?」
「本当にホームズ好きなんだね〜。善いよ、私は有島A。君は?」
「A姉さんだね、ボクは江戸川コナンだよ!」
「コナン君かあ…。可愛くて善い名前だね!」
「え…」
「え?」
感想を訊くだけで、名前を知る必要は有るだろうかと思ったが、一応お互いに自己紹介する。
眼鏡君の名前を訊いた時に、変わった名前とか思ったが其れよりも先に可愛いと善いが出て来てしまい、其の儘其れを口にしたら驚かれた。
其れにコナン君が好きなホームズの作者がコナン・ドイルで、同じ名前で佳かったねと云う思いを同時に込めた心算だったのだが。
え!可愛いって云ったら駄目だった!?善いって云ったら駄目だった!?
私なりの褒め言葉だったんだけど…。
否!何方にせよ、コナン君に厭な思いをさせてしまった事は事実!
此処は速攻で謝るべき!
「ご、御免ね!?気を悪くさせちゃったかな!?私なりの褒め言葉の心算だったンだけど」
そう云い、パンッと掌を合わせて御免なさいポーズをすると、其れを見たコナン君は慌てた様子で首と手を横に振った。
「ち、違うよ!ちょっと驚いちゃっただけだから!」
「……本当?」
「うん!可愛い上に善い名前だなんて、あまり言われた事なかったから…」
「えッ…そうなの?」
「うん」
「逆に変な名前って言われる事の方が多いよ」とコナン君は笑った。
思わず抱き締めたくなったのは云う迄も無いだろう。
伸ばし掛けた手を抑え、流れる様にしてコナン君の頭をよしよーしと撫でた。
一瞬だったが、何処か悲しそうに見えたから。
「えっと…A姉さん…?」
「そんな顔しなくても大丈夫!コナン君は此処に居るよ」
「…っ」
「よしよーし、大丈夫だよコナン君」
そんな顔しないで欲しい。
子どもは大人に甘えて善いンだから。
小さく「ありがとう…」と顔を俯けたコナン君に云われた気がしたが、返事をせずに暫く撫で続けた。
数分経った頃、店内の何処からかコナン君を呼ぶ子どもの声が訊こえた。
其処で私は撫でていた手を離した。
「御免!ずっと撫でちゃってた!」
「…ううん、ありがとうA姉さん!」
『ありがとな、Aさん』
「如何致しま…………ん?」
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9Sに殺されたいロリコン - あ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………キモくてすんません (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - すみません……この子が可愛すぎて悶てるわぁっ!!あぁっ!!喰いたい。(真顔)安室さんの女スカ? (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - リリンゴさん» 本当ですか!?有難うございます!続編を作ってる最中なので、是非出来たら其方も読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月16日 23時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - おもしろいです!最高ですね! (2019年7月13日 18時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 綾乃さん» 綾乃さん!いいお名前…!有難うございます!頑張らさせて頂きます! (2019年7月7日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年4月16日 1時