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否、お父さんとお母さんに文句がある訳ではないんです。
只ね?も〜〜っちょっとだけ可愛かったら、もう色々人生勝ち組だなぁと思ったんです。
自分で云いますけど、頭は善い方で問題はない、運動神経も善し。
只!顔と躰は如何しようも出来ない!
顔は普通、躰も普通。
…でも、よく考えたら平凡が一番かもしれない。
でも矢張り羨ましいと思ってしまう。
「平凡は一番平和で安全。…だけど、矢っ張り可愛くなりたかった…!」
「あら!何云ってるの!Aは充分可愛いわ!」
「…ふぁ?」
『!』
『いつの間に…』
誰だろうか、こんな優しい言葉を私に云って呉れるのは。
そう思い、くるりと振り返ると何故か凄く笑顔の小学生位の女の子が居た。
長いウェーブがかった金髪、真っ赤なドレスワンピ、フランス人形の様な可愛らしい顔立ちと躰。
此れこそ正に美少女。
其処であれ?と何かが引っかかった。
私…昔、此の子と似た誰かと一緒に遊んだ事があった様な…。
私を見上げ乍も、美少女は何処か嬉しそうに笑った。
「ふふっ、久しぶりねA!私の事、おぼえてるかしら」
「え…?」
にこにこと笑みを浮かべ乍、私の返事を待つ美少女。
矢張り昔何処かで会った事があるのだ。
只、私が其の時の事を忘れているだけであって。
そして、私は記憶が無くとも確信があった。
絶対会った事ある。
此の綺麗な金髪と赤いドレスワンピ…。
そうだ。
私が本当に小さかった頃、一緒に遊んで呉れた……
「…まァ、忘れちゃうのも無理ないわ。だってA、あたしよりずぅっと子どもだったもの。あたしの事、お姉ちゃんって云って呉れて…」
「……エリス、お姉ちゃん…?」
「!そうよエリスよッ!思い出したのね!?…嬉しいッ!」
頬を赤く染めた美少女は、満面の笑みをし、其の儘勢い良く私に抱き着いた。
其れを何とか受け止める。
そうだ、思い出した。エリスお姉ちゃんだ。
森さんが家に来る度に何時も一緒に来て、私と遊んでくれたエリスお姉ちゃん。
小さい私にとって、エリスお姉ちゃんは私の憧れで大好きなお姉ちゃんだった。
でも、あれから十年程経っているのに、エリスお姉ちゃんは何で昔の儘小さいの…?
「ずっと会いたかったわ、A。…大きくなったわね」
「…私も、会いたかった」
私は考えるのを止め、此の再開の時を胸に刻み付ける様に小さなエリスお姉ちゃんを抱き締めた。
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9Sに殺されたいロリコン - あ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………キモくてすんません (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - すみません……この子が可愛すぎて悶てるわぁっ!!あぁっ!!喰いたい。(真顔)安室さんの女スカ? (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - リリンゴさん» 本当ですか!?有難うございます!続編を作ってる最中なので、是非出来たら其方も読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月16日 23時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - おもしろいです!最高ですね! (2019年7月13日 18時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 綾乃さん» 綾乃さん!いいお名前…!有難うございます!頑張らさせて頂きます! (2019年7月7日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年4月16日 1時