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序章 ページ1

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「Aや」

「なぁに、お爺ちゃん」





大好きなお爺ちゃんが優しく私の頭や頬を撫でた。

私は其れに応える様に、空いているもう片方の手を握る。



大好きなお爺ちゃん。

私は此処に居るよ。ずっと、最後まで側に居るから。



細く開いた瞳の中に私が写る。

黒かった髪の毛は、今や真っ白。
肉付きの好かった躰も今や骨同然の細さ。





「A…。お前を、一人にしてしまう…。済まんなぁ…」





そう、私の家族はただ一人、お爺ちゃんだけ。


お母さんもお父さんもお婆ちゃんも、逝ってしまった。



「うん…」と其れだけ云い、私は微笑む。



大丈夫だよ、お爺ちゃん。大丈夫。

私、一人でもやって行けるよ。
もう高校生なんだよ?立派な大人なんだから。

其れにお爺ちゃん、私の為に色々してくれたじゃない。


お金にも困っていないし、大丈夫。生きていけるよ。



お爺ちゃんは何度も何度も私の頭や頬を撫でる。





「お前は昔から物覚えが好かったからなぁ…。何でも器用に遣り合って…」

「もう、何時の頃の話をしてるの。私、今年で17だよ?」

「はは、そうか、17かぁ…本当に大きくなったな」





そりゃあ、昔に比べたら大きくなったに決まってる。

当たり前でしょ。
あれから十年は経ってるんだから。





「A…」

「なぁに、お爺ちゃん」





すると、お爺ちゃんは隠していたのか、枕の下から一枚の紙を取り出し、私に差し出した。





「お前が、如何しても一人が辛くなったら…此処に連絡しなさい。私から既に話は着けているから…あの二人ならお前を守ってくれる筈だ…」





其の紙を私は受け取る。

恐らく、此れを使う時は来ないだろうと思う。





「A…」

「なぁに、お爺ちゃん」





すると握っていたお爺ちゃんの手に、撫子色の光の球の様なものがあった。


そして、其れは吸い込まれる様に、溶ける様に、私の胸元で消えた。


其れと同時に私の躰が撫子色の光に包まれる。



此れって…真逆…!





「お爺ちゃん!此れ!」

「A…。此れが私からの、最後の、プレゼントじゃ…」

「でも!此れ、お爺ちゃんの…!」

「よいよい…。お前が好きな様に、使いなさい…」





決して後悔のない様にな




と一言呟いて、お爺ちゃんはゆっくり眠る様に目を閉じた。



そして、其の目が開かれる事は二度と無かった。









真逆此れが私人生を大きく変えるとは、其の時の私は考えもしなかった。









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9Sに殺されたいロリコン - あ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………キモくてすんません (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - すみません……この子が可愛すぎて悶てるわぁっ!!あぁっ!!喰いたい。(真顔)安室さんの女スカ? (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - リリンゴさん» 本当ですか!?有難うございます!続編を作ってる最中なので、是非出来たら其方も読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月16日 23時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - おもしろいです!最高ですね! (2019年7月13日 18時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 綾乃さん» 綾乃さん!いいお名前…!有難うございます!頑張らさせて頂きます! (2019年7月7日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヒア | 作成日時:2019年4月16日 1時

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