桜田学園レイン部。-1- (ページ9)

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―ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ―

「うわぁ～、疲れたぁ～(笑)」

部室へ入ると力が抜けて一気に疲れが襲いかかってきた。

松「おい、お前ら。遅かったな。どこ寄り道してたんだ？」

「寄り道なんてしてないよ～(笑)学校中人だかりで前に進めなかったのー。」

松岡先生の質問に答えながら自分のイスにドカッと座る。

レイン部の部室には、学校では普通禁止されている物まで揃っちゃってる。

その証拠に窓側には小さなキッチンがある。あり得ないでしょ？(笑)

「松岡先生～。お腹すいたぁ～。何か作って～。」

松「ﾁｯ……しょうがねぇなぁ。適当で良いか？」

「お願いしま～す。」

潤「先生。俺も手伝いますよ。」

松「ありがとう、松本。助かるよ。」

「あー・・・足が動かない(笑)」

和「はい、ドンマーイww」

ニノやんがパソコンに目を向けたまま笑って言ってきた。

ん？何でパソコンがあるのかって？

何でだっけ？覚えてないや(笑)

でも確か、校長の粋な計らいだったと……思う。ww

皆一人一台づつ机の左斜め脇に置いてある。調べるも良し、動画を観るも良し。

あ、別にサボってる訳じゃないよ？確かにコレを部活だと言われても無理があるかもしれないけど。

ちなみに隣の教室も部室。こっちの部室ほど居ないけどね。

隣には楽器やらマイクやらの部活に使う物もあれば、小さめのテレビとゲーム機があったり。ゲームは主にニノやんと潤くん用になってる。

後は、校長に無理言ってトイレを作ってもらったり・・・まさか作って貰えるとは思ってなかったけど。

あまりにも現実とかけ離れた部室に、自分達でも驚いてるけど最近やっと慣れてきた。

まぁ、中学生の頃から居たら遅い位か。……って、ほら。感覚までバカになっちゃったみたい。(笑)

松「A～。出来たぞ。…あ、お前らの分も作ったから持っていけ。」

雅「やったぁー！」

智「松兄ぃのご飯・・・やったぁ。」

翔「うっしゃ！ちょうど腹減ったんだよね～♪」

和「旨そ。さっさと持っていって食べましょ。」

部室の後ろの方には楕円形のテーブルが置いてあって、部室でご飯を食べるときは必ずそのテーブルで食べるというルールがある。

「あー、旨そう・・・♪」

テーブルにはパスタと野菜炒めが乗っている。

「いっただっきまーす♪」

パスタを口に入れると、とても優しい味がして美味しかった。