桜田学園レイン部。-1- (ページ5)

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校門から昇降口までの道のりは人で溢れかえっていて、進むだけでも一苦労だ。

その上、校内にも沢山の人が居るとなると、部室に辿り着くのは何時なのだろうか・・・

「すいませーん！ちょっと通して頂けますか？」

人にぶつからないように昇降口へと向かっていく。

和「夏目！こっちから行ける！」

あ、変装してる間は偽名なんです。だって、生徒にバレちゃいけないから。

私ら6人は中学から桜田学園に居るから、どこが入りやすいかなんて熟知している。

「オッケー今行く！」

人をヨイショ…と掻き分けながら二宮和也……いや、環(たまき)の所へ向かう。

「冬なのに暑いってどーゆー事w」

和「しょうがないだろ。こんなに人が居たらそうなるよ。」

「うわ…マジレス(笑)」

翔「おい！環！夏目！早くしないと人もっと来るぞ！」

「あっ、ヤベッ！環！行こっ！」

和「ガッテン承知！」

そうして環と一緒に佐紅(さく)の居る通路へと向かった。

翔「早く部室行って着替えるぞ。この制服暑くてしょうがないんだから。」

「ほーい。」

さっきよりかは人が居ない道を6人で歩いていく。

「さぁ～、新年度ですねぇ～。」

潤「どうした、急に(笑)」

「いや、新年度が始まったらさ、部活の変動とかあるじゃん？めんどくさいなーって。」

翔「そっか。表では部活変えなきゃだもんな。」

「そーなのよ。何部にしよっかなぁ～・・・まぁ、形だけだけどww」

和「どーすっかなぁ・・・紫園(しおん)は？」

潤「俺は～・・・野球にしておこうかな。」

「今年も？(笑)中学からずっと野球じゃんww」

潤「だって形だけなんだろ？だったら良いじゃんか。」

「まぁ、それもそうか……緑(りょく)は？」

雅「俺ぇ？俺はね～、やっぱバスケかな！」

「緑も中学からずっとだね(笑)環は？決まった？」

和「おう。俺も野球かな。」

「紫園と一緒か。佐紅は？やっぱりサッカー？」

翔「そうだな。サッカーになるかな。」

「皆、中学から変わんないんだね。碧(あおい)は？」

智「俺もやっぱし美術かなぁ～・・・」

「碧は絵上手いもんね。・・・そっかぁ～、どうすっかな～。マジで迷う！(笑)」

和「演劇にでもしといたら？どうせ入部希望者いっぱいだろうし。居なくたって気付かないだろ。」

「そっか。じゃあそうするかな。」