桜田学園レイン部。-1- (ページ35)

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その中から、何となく目についたコメントを見ていくと、やっぱり

『あんな部活のドコが楽しいんだ。』やら、

『あんなの追いかけてバカじゃないの？』とか、

『あんな部活ありえない。』とかの批判コメントも沢山あったけど、

『レイン部大好き！！』とか、

『翔くん好き！』とか、中には

『Aちゃん羨ましいし、Aちゃんみたいに可愛くなりたい！！』とかっていうコメントもあった。

むしろ、そういうコメントの方が多かったように感じる。

こうやって、自分たちで始めた部活が大きくなって、色々と自由にさせてもらって・・・なんて設部当初は夢のような光景を見れてる事に、賛成してくれてる方々には、感謝してもしきれない。

ましてや、応援してくれて、好きでいてくれる人たちが出来て……なんて、私らは全く予想してなかったし・・・

「スゴイね・・・(笑)」

ナツ「んね・・・あたしもレイン部が出来る過程を見てきたからさ、こういうの見てると感動するんだよね・・・ww」

実は、創部当初、ナツも部員に誘ってたんだけど、ナツはその時断ったんだ。

『あたしには、そういうの向いてない。』って。

そう言って、部員にはならなかったものの、当時レイン部創部に反対する意見がほとんどだったのにも関わらず、ナツはずっと応援してくれてた。

そういう厳しい現実を共にしてきたからこそ、ナツもこういうのを見ると感動するらしい。(笑)

私らを、1番強く支えてくれたのは、紛れもないナツだ。

だから、私はナツもレイン部の部員だと思ってる。

それぐらい、ナツは私にとって……レイン部にとって、かけがえのない人なんだ。

そうして、2人でスマホを見ながら感動に浸っていると、急に青志くんが立ち上がって一応置いてある目の前の教壇に立って、教卓にファイルを置いた。

青「はい皆こっち向けー。」

そう言うと、皆の目線が青志くんに向いた。

雅「ん～？急にどうしたの？」

青「いや、これからどうせお前ら、部活の顔合わせ行くだろ？だから、その前にパパッとレイン部の顔合わせを、終わらせちゃおうと思ってな。」

確かに、皆それぞれの部活に行っちゃうから、やるなら今しか無いだろうね。

青志くんの頭上に見える時計を見ると、今の時刻は4:10。

もう校内には受験生の姿は無くなっていた。

そして……そろそろ部活生の皆がワラワラと集まってくる時間だ。