桜田学園レイン部。-1- (ページ30)

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食堂を後にした私達は、とりあえず玄関を目指す。

りんりん先輩と詩先輩に挟まれながら歩く。

詩「はぁ～あ・・・今年の部活何にしよう……」

「え？今年もバスケ部にしないんですか・・・？」

詩先輩は、1年生の頃からバスケ部だったから、てっきり今年もバスケ部だと思ってたんだけど・・・。

詩「・・・え？」

「私、中等部の頃から、詩先輩のバスケ見るの好きでしたよ・・・？」

そう素直に伝えると、急に詩先輩が

詩「・・・よし！決めた！ウチ、今年もバスケやる！」

凛「単純・・・ww」

「おぉ！楽しみにしてます！！」

詩「おう！任せといて！・・・ってか、凛菜はどうすんの。今年も演劇？」

凛「当たり前でしょ？私の特徴って言ったら『演劇部の部長』ぐらいしか無いんだからww」

りんりん先輩の演技スゴイんだよなぁ・・・

詩「っていうかさ、Aは？仮の部活決めた？」

仮の部活・・・仮の部活・・・

「あぁっ！」

詩「おぉ！w・・・どうした？(笑)」

急に大きな声を出した私に、詩先輩が笑いながら問いかけてくれた。

「あの、りんりん先輩。」

凛「ん？どした・・・？」

「私、仮の部活を演劇部にしようと思ってるんですけど・・・。」

そう言うと、りんりん先輩の顔が不思議そうな顔から、満面の笑みに変わった。

凛「ホント！？やった♪大歓迎だよ！！」

詩「えぇ～・・・じゃあウチも演劇にしよっかなぁ……」

急に詩先輩が、そう言い出した。

「いや！私は詩先輩のバスケしてる姿が好きです！」

そう言うと、

詩「・・・そう？……じゃあ、バスケ続ける・・・」

凛「Aさぁ、詩の扱い慣れたよね。ww」

「いやぁ・・・全然そんな事無いですよ。(笑)」

詩「ウチはAに操られるんだったら大歓迎だけどねっ☆」

えぇ～・・・(苦笑)

凛「・・・とりあえず。Aの今年の仮部活は演劇で良いのね？」

「・・・はい。」

凛「分かった。レイン部の活動の日以外はなるべく出てもらうけど大丈夫？」

「・・・はい、大丈夫です。」

凛「部活中は、いくらAだからって容赦しないよ？演劇部、厳しいけど付いてくる覚悟は？」

「・・・頑張ります……！」

りんりん先輩は演劇に関して、人一倍厳しい事は、良く分かってる。

凛「・・・よし！覚悟しとけよ？(笑)」

「・・・はいっ！」

そうしてしばらく話してたら、すぐに玄関へ着いた。